バリー・グレイ
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バリー・グレイ(Barry Gray、1908年7月18日 - 1984年4月26日)はイギリスの作曲家。「サンダーバード」「謎の円盤UFO」等、ジェリー・アンダーソン制作作品の音楽を担当した事で知られる。
ランカシャーで音楽家の両親の間に生まれる。5歳の頃から地元の有名ピアノ教師に音楽教育を受け、この時点で才能を認められている。やがて22歳までマンチェスター王立大学教授、次いでブラックバーン大聖堂の音楽博士の元で音楽の勉強を重ね、ロンドンの有名な音楽出版社での仕事がプロデビューとなった。後にジェリー同様、第二次世界大戦中は軍務についている。
アンダーソン作品には最初から参加しており、その経緯は「The Adventure of Twizzle」を参照。以後アンダーソン作品で続けて音楽を担当し、2作後の「ウエスタン・マリオネット 魔法のけん銃」では純粋に作曲担当となっただけでなく、作品の原案も提供している(この間の担当作品一覧はジェリー・アンダーソンを参照)当時珍しかった電子楽器も盛んに採用したが「スペース1999」第1シーズン終了時にシルヴィア・アンダーソン側に回った為か、これがジェリーとの最後の協力作品となった。
晩年(恐らく上記から亡くなるまで)は1976年からチャンネル諸島ガーンジー島の旧政府ハウスホテルに、ピアニストとして勤めていた。
特定の作曲家の特定の魅力は何かと聞かれた場合、お馴染みのモチーフ(リズム・メロディライン)を挙げるファンが多いが、グレイのモチーフでは「タッタラタ~」(・ ・・-)が有名である。このモチーフは「サンダーバード」でもテーマ曲やそのアレンジのみならず、各種BGMで頻繁に聞かれ、他の作品でもこれを入っていない曲を探すのが難しい程である。担当したアンダーソン作品の音楽は、日本でも一部だがCD化されており、入手可能である。