パドマ・パチル
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パドマ・パチル(Padma Patil)は、小説『ハリー・ポッター』シリーズ、及びその派生作品に登場する架空の魔女である。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] 登場巻
[編集] 人物
ホグワーツ魔法魔術学校レイブンクロー寮に所属。グリフィンドール寮生のパーバティ・パチルは彼女の双子(一卵性双生児)の姉である。
長い黒髪と黒い瞳の持ち主で、ディーン・トーマスからは「学年一の美少女」といわれている。
4巻のクリスマス・ダンスパーティでは、フラー・デラクールに振られたロン・ウィーズリーのパートナーとして参加するが、彼がハーマイオニー・グレンジャーばかり気にするので愛想を付かす。
5巻では寮の監督生となり、ダンブルドア軍団に参加して「闇の魔術に対する防衛術」の訓練に励むが、6巻では死喰い人の襲撃を恐れた両親によって実家に連れ戻された。
[編集] 豆知識
この「パーバティ」「パドマ」姉妹の名は明らかにインド系であり、映画でもそのように描かれている。
パーバティ(Parvati)、より正確にはパールヴァティー(Pārvatī)は、サンスクリット語(梵語)で「山から生じたもの」の意である。インド神話上では、山神・ヒマーラヤ(Himālaya)の娘であり、シヴァ神(Śiva)の妻である。
パドマ、より正確にはパドマー"Padmā"は、サンスクリット語(梵語)で「蓮華」の意で、神話上では、ヴィシュヌ神(Viṣṇu)の妻であるラクシュミー(Lakṣmī)の異名の一つである。
姓のパチルは、原作では"Patil"と綴られているが、より正確にはパテール(Paṭel)であり、ヒンディー語を初めとするインド諸語で「村長」を意味し、マハーラーシュトラ州等のインド西部ではよく見られる姓である。
[編集] 映画
映画「炎のゴブレット」ではアフシャン・アザドが演じている。
なお、映画では、ハリーらと同じグリフィンドール寮に所属しているように描かれているが、原作では、上記の通り、レイブンクロー寮生である。