ダンブルドア軍団
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ダンブルドア軍団(-ぐんだん、Dumbledore's Army)は、J・K・ローリングの小説『ハリー・ポッター』シリーズ、及びその派生作品に登場する架空の組織である。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 概要
5巻で「闇の魔術に対する防衛術」教授に就任したドローレス・アンブリッジが授業で実技を教えない状況を受け、ハーマイオニー・グレンジャーが自分達で「闇の魔術に対する防衛術」を学ぶことを提案、それに同調するホグワーツ魔法魔術学校の生徒が集まって結成された。
ハリー・ポッターをリーダーとし、彼から防衛術を学ぶ。提案者であるハーマイオニーが組織を切り盛りする。
尚、教育令第24号発効後は違法組織となっている。
[編集] 名称
2回目の会合で、ハーマイオニーが組織の名称を決めることを提案。
- 反アンブリッジ同盟（Anti-Umbridge League） - アンジェリーナ・ジョンソン
- 魔法省はみんな間抜け（MMM、Ministry of Magic are Morons Group） - フレッド・ウィーズリー
等の案が出たが、名前から活動内容がすぐばれてしまうようでは（アンブリッジが居るから）安心できないというハーマイオニーの言葉で却下。そこでチョウ・チャンが「防衛協会(Defense Association)」を提案し、そのイニシャル・DAが「ダンブルドア軍団(Dumbledore's Army)」の略にもなることに気づいたジニー・ウィーズリーの一言で、「ダンブルドア軍団」が正式名称に決まった。そのような経緯から、作中、よく「DA」と略して呼ばれる。
[編集] 日時
メンバーにはスリザリン寮を除く各寮のクィディッチチームメンバーも在籍しており、クィディッチの練習との関係上、決まった曜日に会合を開くことは不可能だった（しかし、そのような状況下でも実際には週1回のペースで会合は行われた）。
当初、会合の日時は口コミで伝えていたが、5回目からは偽のガリオン金貨を通じて伝達を行っている。この偽金貨にはハーマイオニーが「変幻自在」の呪文をかけていて、ハリーが会合の日時を決め、偽金貨の縁に刻まれた数字を変化させると、他の金貨も自動的に変化する。そして、金貨の数字が変化するとコインが加熱し、メンバーが気付く、という仕組みになっている。尚、この仕組みは、ヴォルデモートが死喰い人を招集する時の仕組みをハーマイオニーが応用したものである。
[編集] 場所
会合を行うに当たって、
- 教授陣（特にアンブリッジ）に見つからない
- 28人（後に29人）が収容できる広さを持つ
- 呪文が飛び交っても差し支えない
等の条件を満たす場所はなかなか見つからなかったが、ドビーの情報提供もあり、2回目以降「必要の部屋」で会合が行われるようになった。
会合を行う時、部屋の中は地下牢教室のように薄暗く、中を照明が照らしている。壁際には本棚が並んでおり、床には椅子の代わりに大きな絹のクッションが置かれている（「失神術」の練習に利用された）。また、「敵鏡」「かくれん防止器」「秘密発見器」など、闇の検知器も多数置かれている。
[編集] メンバー
学年は5巻当時。メンバーは全員、ホッグズ・ヘッドでの初会合の時に羊皮紙に署名をしている（途中参加のシェーマス・フィネガンは不明）。この羊皮紙にはハーマイオニーが呪いをかけていて、裏切った者に対して作動するようになっている。
[編集] グリフィンドール
- 7年 フレッド・ウィーズリー、ジョージ・ウィーズリー、リー・ジョーダン、アンジェリーナ・ジョンソン、アリシア・スピネット
- 6年 ケイティ・ベル
- 5年 ハリー・ポッター、ロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャー、ネビル・ロングボトム、パーバティ・パチル、ラベンダー・ブラウン、ディーン・トーマス、シェーマス・フィネガン（シェーマスは途中から加入）
- 4年 ジニー・ウィーズリー、コリン・クリービー
- 2年 デニス・クリービー
[編集] レイブンクロー
- 6年 チョウ・チャン、マリエッタ・エッジコム
- 5年 アンソニー・ゴールドスタイン、マイケル・コーナー、テリー・ブート、パドマ・パチル
- 4年 ルーナ・ラブグッド
[編集] ハッフルパフ
- 5年 アーニー・マクミラン、ジャスティン・フィンチ-フレッチリー、ザカリアス・スミス、ハンナ・アボット、スーザン・ボーンズ
[編集] 発覚
母親が魔法省魔法運輸部煙突飛行ネットワーク室に勤務しているマリエッタ・エッジコムがアンブリッジに密告したことで組織の存在が公になった（この時、逃げ遅れたハリーがドラコ・マルフォイによって拿捕され、校長室でアンブリッジやコーネリウス・ファッジから尋問を受けた）。
組織を裏切ったマリエッタは、羊皮紙にかけた呪いにより、顔に「密告者」という膿んだ紫色のできものが出来た。(このできものは6巻でもまだ痕が残っていて厚化粧をしても隠せていなかった。)
[編集] 成果
ハリーの指導の下、「武装解除術」という防衛術の基本から始まった訓練は、最終的にはO・W・Lレベルを超えた「守護霊の呪文」にまで及んだ。中でもネビルは、DAに参加するまでは「武装解除術」ですら一度も成功させられない状態だったが、会合を重ねる中、「盾の呪文」をハーマイオニーを除くメンバーの誰よりも早く習得するなど、著しい進歩を遂げた。
5巻終盤、ヴォルデモートの罠に嵌ったハリーは、ロン、ハーマイオニー、ジニー、ネビル、ルーナと共に神秘部で死喰い人と戦ったが、全員勇戦し、死者を1人も出さなかった。
[編集] 現在
アンブリッジが学校をやめ、メンバーの多くが進級し多忙になった為、6巻では活動休止状態になっている。6巻終盤、ガリオン金貨の連絡網に反応して死喰い人との戦闘に加わったのはルーナとネビルだけだった。
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