ピップフジモト
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ピップフジモト株式会社は、大阪市中央区に本社を置く製薬会社。家庭用磁気絆創膏「ピップエレキバン」をはじめ、医薬品・衛生用品の製造・販売を行う。また、日用品の卸事業も行っている。
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[編集] 沿革
- 1908年 大阪市にて「藤本真次商店」創業
- 1923年 東京出張所開設(現在のピップトウキョウの前身)
- 1928年 合資会社藤本商店設立。東京支社設立
- 1946年 株式会社藤本商事に移管。それに伴い、東京支社が東京藤本商事株式会社に移管
- 1950年 藤本医療器株式会社に社名変更
- 1964年 藤本株式会社に社名変更
- 1984年 ピップフジモト株式会社(現社名)に変更
[編集] 主な事業と取り扱い商品
- 医薬品事業(エレキバン・ダダンなど)
- ピップベビー(ベビー用衛生用品の製造販売)
- ピップヘルス(フットケア用品・介護用品・救急衛生用品)
- ピップスポーツ(テーピングなど)
[編集] テレビCM
特に有名なのは、ピップエレキバンのCM。
- ピップエレキバンのCMは、かつて女優樹木希林と共に同社の横矢勲(よこや・いさお)会長(当時。1986年4月25日没、享年82)が自ら出演したことで知られている。因みに、会長のCM出演料はタダであった。
- 会長が最初に出演したCMで一言「ピップエレキバン!!」と言ったことから話題となる。後に樹木希林と組むようになり、エレキバンのCMで見せる会長のコミカルな動きが人気に拍車をかけエレキバンの知名度が上昇、売れ行きは爆発的に伸びた。また、会長は「新春かくし芸大会」にチョイ役で出演し「ピップエレキバン!!」のセリフを言った(「ロッキー」のパロディの出し物で、ノックした時に「ピップエレキバン!!」とセリフを言う役)。
- 同CMのロケで、読み方が同じ「ぴっぷ」ということから北海道比布町が使われたことで、一躍比布町が脚光を浴びたこともあった。余談だが、「うる星やつら」原作でも、初期にこのCMのパロディのシーンが登場している。
- CM中で樹木希林が会長の横で「この、しぶとさが、会社を繁栄させるワケですね」と喋った台詞は当時流行語となった。
- 横矢会長が急死したことにより、樹木希林とのコンビは解消。この時点では、エレキバン購入者の中から抽選でオリジナル腕時計をプレゼントする懸賞を実施していたが、急遽2人が出演していないCM(ハワイの海岸らしき景色をバックに懸賞の告知のナレーションが入っただけ)に差し替えられた。
- 上記の懸賞後に放映する予定であったCMが会長の生前に1本制作されたが、お蔵入りとなった(ただし過去にバラエティ特番で"幻のCM"として放映されたことはある)。
- 横矢会長死去後は、暫く樹木希林が一人で出演し、後に片岡鶴太郎とのコンビで1990年頃まで放映されたが、会長のインパクトがあまりにも強すぎて、反響はイマイチであった。
その他にも、話題となったCMが幾つかある。
- 滋養強壮の栄養ドリンク「ダダン」のCMでは、ジャングルの中の滝壷?のような場所で、女子プロレスラーレジー・ベネットが水着姿で「ダ・ダーン!ボヨヨン、ボヨヨン、ダ・ダーン!」と言いながら、自分のバストを揺さぶっていた。元々関西ローカルのCMだったが、笑福亭鶴瓶が鶴瓶上岡パペポTVで「何やあのCMは!!」と喋ったことから話題になり、後に全国で流れるようになった。ちなみにこのセリフと振り付けの発案者はポール牧。
- 陸上競技のランニングシャツを着た女性二人が、トラックを並んで疾走する姿を映したCMでは、片方の女性は巨乳、もう片方の女性は貧乳であったため、二人のバストの大きさの違いが良く分かり、話題となった(CMではスロー再生されており、より二人のバストの揺れ方が強調されていた)。特に巨乳の女性は人気が沸騰、当時の写真週刊誌でも大きく取り上げられた。
- 現在は友近や小林幸子、観月ありさを起用したCMをスポット中心に流している。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 日本の医薬品メーカー | 大阪府の企業