フォーミュラトヨタレーシングスクール

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フォーミュラトヨタレーシングスクール（略称FTRS）は、トヨタ自動車がトップレーシングドライバーを輩出するため富士スピードウェイ内に設置・運営している、レーシングドライバー養成スクール。

[編集] 運営形態

世界のトップレースカテゴリーにおいて活躍できるドライバー育成のために、トヨタ自動車ではトヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム（略称TDP）を運営しているところであるが、同プログラムの中核をなしているのがこのフォーミュラトヨタレーシングスクールである。校長は関谷正徳氏が勤め、講師は竹内浩典らの現役ドライバーが務めている。使用車両は実際のレースでも使用されているフォーミュラ・トヨタの車両が採用されている。受講資格は、カートレースでの実績（優勝やシリーズチャンピオン等）があれば14歳以上から受講可能となっており、ジュニア時代からの若手育成にかけているトヨタ自動車の並々ならない決意が見て取れる。開講期間は、年4回開かれており、学生でも参加しやすいように夏休み期間中に開講されている。メインコースとして2泊3日のスカラシップコースが組まれており、期間中には単なるドライビングレッスンだけでなく、車体構造やレーシングカーのセットアップ等のレースに必要な知識の講義もある。そして、訓練期間中に好成績を収め将来性を認められた場合は、スカラシップとしてフォーミュラ・トヨタに参戦の機会が与えられる。また、トヨタの友好会社であるヤマハ発動機のカートプロジェクトとも提携していて、優秀なドライバーは無条件（年齢制限は除く）にて受講が可能となっている。最近では卒業生の活躍もあいまって受講希望者が年々増加している。

[編集] 特色

現在日本国内において、ドライバー養成スクールとしては、フォーミュラトヨタレーシングスクール(以降FTRSと表記）以外には、ホンダ子会社のモビリティランドが鈴鹿サーキットにおいて運営している鈴鹿レーシングスクール（校長は中嶋悟、以降SRS-Fと表記）が有名であるが、両者においては若干の違いが見受けられる。例えば参加対象者であるが、FTRSではカートレースでの実績が要求されるが、SRS-Fでは16歳以上のカートレース経験者か18歳以上24歳までの普通自動車運転免許所有者となっており、より広く門戸を開放している。また、両校ともドライバー育成が目的として設置されているが内容は少々異なっている。FTRSでは若手トップドライバー育成のため、（注）単一コースのプログラムとなっており、スカラシップの獲得が主目的となっているが、SRS-Fでは体験スクール→体験ベーシック→アドバンスへと進級する3段階システムを採用しており、各々の段階で基準値に達しない場合は振り落とされるシステムとなっている。SRS-Fではモータースポーツの振興（プロドライバーとしてではなく、趣味としてレースを楽しむ人を増やす）も設置目的としているためである。鈴鹿サーキットレーシングスクールでは、SRS-F以外に2輪やカートを対象としたSRS-JやSRS-Kを併設していることからでも、その違いがよくわかる。