フォーミュラ・トヨタ
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フォーミュラ・トヨタ(Formula TOYOTA 略称:FT)は、トヨタ自動車が主催する自動車レースの一カテゴリー。いわゆるジュニア・フォーミュラの一つである。国内初のワンメイクフォーミュラとして1991年からスタートした。 同カテゴリーからは過去に片岡龍也・平中克幸・中嶋一貴などが上位カテゴリー(フォーミュラ・ニッポン、F3など)へのステップアップを果たしている。トヨタの若手ドライバー育成プログラム「トヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム(TDP)」の中でも要となるカテゴリーである。 。
[編集] マシンについて
現在使用されている車両は、2002年から使用されているFT30。ジュニア・フォーミュラながらもカーボンモノコックを採用したほか、リミテッド・スリップ・デフ(LSD)を搭載し、ブリヂストンより供給されるタイヤもバイアスタイヤからラジアルタイヤに変更された。
エンジンはカテゴリー発足当初から、名機と呼ばれる4A-GE(1600cc)が一貫して採用されている。当初は4バルブ仕様だったが、1995年のシャシー更新時より5バルブ仕様に変更された。N1レベルのファインチューンが施され、燃料供給はキャブレターによる。吸気制限は行われておらず、最大出力はおよそ170馬力。
トランスミッションはヒューランド製のHパターン・4速のLD200。
同マシンはレースで使用されるほか、関谷正徳が校長を務める「フォーミュラトヨタレーシングスクール」のスクールカーとしても使用されている。
尚、使用されているマシンの遍歴は以下のとおり。
- FT10(1991年-)アルミモノコックの初代FT車両
- FT20(1995年-)エンジンのバルブ数変更(4→5)、カウル形状変更、サスペンションレイアウト変更、サイドバーの追加、メインロールバー強化等
- FT30(2002年-)カーボンモノコック採用、LSD追加、タイヤ変更(バイアス→ラジアル)等