ベラクルス州
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州都 | ハラーパ |
知事 (1998年 - 2004年) |
ミゲル・アレマン・ベラスコ (PRI) |
面積 | 71,699km2 メキシコで11番目 |
人口 (2000年国勢調査) |
6,901,110 メキシコで3番目 |
連邦下院議員 (23) | PRI = 14 PAN = 9 |
連邦上院議員 | PRI = 2 PAN = 1 |
ISO 3166-2 郵便略号 |
MX-VER Ver. |
ベラクルス州(Estado de Veracruz)は、メキシコ合衆国の31の州の一つで、メキシコ湾の東岸、タマウリーパス州の南隣、タバスコ州の北西、北緯17°10' から22°38'、西経93°55' から98°38'に位置する南北方向に細長い州である。面積は、 72,815km²で、メキシコで11番目であり、690万に達する人々が住み、メキシコで3番目に人口の多い州である。
気候は、海岸沿いでは、高温多湿であり、やや内陸の丘陵地帯は、多湿であるが涼しくなる。プエブラ州、イダルゴ州、オアハカ州との州境に近い山岳地帯は、やや寒冷で多雨である。 6月から10月にかけては、カリブ海などで発生するサイクロンの影響を受ける。
州のフォーマルな名称は、「Veracruz de Ignacio de la Llave(イグナシオ・デ・ラ・ジャベの聖十字架)」あるいは、短縮して「Veracruz-Llave」という。州の名称が、単なる「Veracruz」になったのは、フランスがメキシコに侵攻していた1863年に、将軍イグナシオ・デ・ラ・ジャベが亡くなったときからである。 ベラクルス州には、210の自治体があり、住民の80%は、メスティーソで、20%がインディヘナである。山岳地帯でも山頂に近い場所へ行くと、貧しいインディヘナの人々に出会うことがある。工業化された港湾都市のベラクルス、オリサバ、コツアルカルコスと対照的である。
ベラクルス州は、先古典期には、オルメカ文明の中心部にあたり、州南部には、サン=ロレンソやトレス=サポーテスなどの祭祀センターが築かれ、繁栄した。古典期に入ると、州南部では、トレス=サポーテスに加えて、セロ=デ=ラス=メーサス(Cerro de las Mesas)と呼ばれる祭祀センターが築かれ繁栄した。セロ=デ=ラス=メーサスは、点を1、横棒を5と表示する長期暦の日付けのある石碑で知られる。両方ともテオティワカンの強い影響を受け、円筒型三足土器の出土がみられる。州の中部には、トトナカ文化の中心都市で、「壁龕のピラミッド」で知られる世界遺産の祭祀センターエル=タヒンや笑う土偶で知られるレモハーダス文化が繁栄した。
[編集] 主な都市
- コアテペック(Coatepec);植民地時代からのコーヒー生産の中心地
- トラコタルパン(Tlacotalpan);ユネスコ世界遺産でもある港町
- ベラクルス(Veracruz);メキシコ湾岸最大の港湾都市
- ハラーパ(Xalapa);州都。博物館で有名な州立大学がある。