ホンダ・アヴァンシア
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アヴァンシア (Avancier) とは本田技研工業のステーションワゴン型乗用車。
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[編集] スタイル・機構
ホンダはこの車をワゴンとは呼ばず、4ドアクラブデッキと呼んでいた。 が、マイナーチェンジの際「アヴァンシア・ヌーベルバーグ」が登場するとそのCMで「ホンダはワゴンに何をしたか」という広告コピーを使っていた。CMキャラクターはアンソニー・ホプキンスだった。
センターウォークスルー、後席優先のパッケージングが特徴。エンジンはオデッセイに搭載されている、直列4気筒2300ccVTECエンジンモデル、V型6気筒 3000ccVTECエンジンモデルそれぞれに、FFと4WDがラインナップされる。外観はアコードエアロデッキを彷彿とさせる。このスタイリングをホンダではアーチキャビンフォルムと言い4ドアクラブデッキと呼んでいた。 このデザインと大胆な室内レイアウトがリムジン的インテリアを作り出しアヴァンシア独自の広い空間パッケージを作り上げた。
IHCC(インテリジェントハイウェイクルーズコントロール)、ゲート式インパネシフト、5速ATの搭載など、ホンダ初の技術を搭載。これらは後に登場するホンダ車にも搭載されていく。
[編集] 歴史
1999年9月15日にクリオ店で発売され、後にV6エンジン4WDモデルが追加される。
2001年9月のマイナーモデルチェンジで、走行性能を向上させ、スポーティーさを強調したモデルであるヌーベルバーグ(Nouvelle Vague)を追加。
2003年2月6日 ヌーベルバーグ、L-4にプライバシーガラスを装備し、ベース車に対して20万円値下げした特別仕様車「プライベートスタイル」を追加発売。
新しすぎたコンセプトの為か、商業的には成功したとは言えないのと、2003年10月のオデッセイのフルモデルチェンジによって一代限りで生産終了となった。
[編集] 車名の由来
「アヴァンシア」(Avancier)はフランス語で「前進する」という意味を持った「avancer」からの造語。
「ヌーベルバーグ」(Nouvelle Vague)はフランス語で「新しい波」という意味。
[編集] その他
- オペル・シグナムはアヴァンシアのコンセプトに影響をうけたクルマといわれている。