ホンダ・CD250U
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CD250U | |
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製造期間 | 1988年4月 - |
形式番号 | MA02 |
エンジン | 4サイクル空冷OHC2気筒233cc |
エンジン性能 | 22ps/8500rpm 2.0kgm/7000rpm |
全長 | 2020mm |
全幅 | 765mm |
全高 | 1060mm |
シート高 | 755mm(760mm) |
備考 | ※()内はダブルシートモデル |
この表は自動車のスペック表テンプレートを使用しています |
ホンダ・CD250Uは、本田技研工業が製造販売していたオートバイである。
CD250Uは1988年に発売された。当時としても珍しい高速道路も乗れる250ccクラスのビジネス向け車両であり、CDシリーズ車両であるもののベンリィシリーズとは一線を画すポジションにあった。
フレームはプレスバックボーン+鋼管フレームでCD125T共用となっており、スイングアームとシートレールを延長し、CD125Tより若干大柄な車格を実現している。リアスイングアームの延長に伴い、リアサスはCD125Tより若干長くレイダウンしている。座席は一般的なダブルシートと大型リアキャリア+シングルシートの2種類があり、購入時に選択することが出来た。
フロントにはディスクブレーキを装備し、キャリパーはNS50Fと共用の2ポッドとなっている。なおメーターは2眼式メーター風ではあるが、タコメーターは装備せずスピードメーターのみで、左側のメーターケースにはインフォメーションランプが並ぶ。
エンジンは先代に当たるLA250やアメリカンのレブルと同じ並列2気筒エンジンを搭載し、市街地走行には充分な22psを確保するだけでなく高速道路での走行にも対応させている。荷物積載時を考慮したギア比は低めでクロス気味なため、最高出力・トルクに見合わない加速を見せる。耐久性と燃費は抜群で、5万kmを超えた走行距離の車体も現役で走っている。燃費は個体差はあるが、おおむね25km/l前後。
しかしビジネス向けとしては大排気量であったこともあり、国内で年間2000台の販売計画であったが、さしたる需要が見つからず、約5年間販売されたものの 対象ユーザーから思ったほどの評価は得られず生産終了となってしまった。一時期は郵便局の即配便用として配属されたこともあるが その即配便自体が廃止されたため、往時の車両を発見できることは、ほとんど無い。
だが現在ではレトロブームもあいまって、その極めて普通といっても過言ではないスタンダードなデザインについて一般ライダーから一定の評価を得ており、同じホンダのGB250やヤマハ・SRなどとの比較による知名度の低さも手伝って、稀有な存在のオートバイとして扱われている。日本国内では不人気により流通量は希少だったものの、アジア各国、特に台湾や香港ではロングセラーを続け近年まで新車で購入できた。エンジンパーツに関しては人気車種であったレブルと同じエンジンであるため、中古も含め潤沢である。
[編集] 関連項目
- ホンダ・ベンリィ
- ホンダ・ナイトホーク - 250cc版は事実上の後継車種