マイレージ・ジャンキー

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マイレージ・ジャンキーとは、全日空や日本航空などのマイレージサービスのマイルをためるために旅行をするという本末転倒な行動を行う人々をいう。エコノミークラスの狭い座席に長時間座っての旅行のきつさから、「マイル修行僧」と呼ばれることもある（マイルを貯めるためだけの彼らの旅行のことは、「マイル修行」と呼ぶ）。航空会社では閑散期にマイルを倍増して付与するキャンペーンをしばしば行っているが、そういったことをよく調べて搭乗するのがコツで、貯まったマイルで海外旅行に行く者もいる。実際、ファーストクラスの切符は、購入するよりもエコノミークラス搭乗で獲得したマイレージで手配する方が大幅に安くなるケースがほとんどである。

航空会社は、頻繁に自社便に搭乗する顧客に対し、蓄積したマイレージに応じて上級会員として指定することにより、飛行場におけるチェックインや待合室の使用について特権を付与する制度を有することが多く、このような上級会員の資格を得るために、上記のような旅行が行われる場合がしばしば見られる。近年は、ポイントサービス及びそのマイレージポイントとの相互交換の普及に伴い、単にマイレージポイントを貯めるための旅行より、JALグローバルクラブなど上級会員の資格を目的とした「マイル修行」が増加しているとされる。

これらの客は、「制度の抜け穴を駆使して荒稼ぎする」「航空券手配時に予約コードの確認を執拗に求める」「ラウンジサービスでクレームを呼ぶ行動を引き起こす確率が高い」「国際線普通搭乗券をありとあらゆる方法で近距離路線で刻み込む」など、航空会社にとって迷惑な側面もある。しかし、これを逆手に取ったとおぼしきキャンペーンもしばしば実施されていて閑散期の搭乗率向上に貢献しているため（割引切符が少なく、かつ搭乗率が伸び悩む12月中旬、並びに3月にマイレージ付与率を上げるキャンペーンを実施する等。観光客が少ない時期にもかかわらず搭乗率が急激に上がるなどが報告されている）お互い持ちつ持たれつの関係が成り立ちつつある。