マヤラン
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マヤラン | ||||||||||||||
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マヤランは、ラン科植物のひとつ。
マヤランは、ラン科シュンラン属の植物である。学名Cymbidium macrorhizon。和名はこの種が初めて発見された神戸市の麻耶山にちなむ。関東から九州までの常緑広葉樹林や古い二次林に生える腐生植物である。
根茎は長く地中を這い分枝する。緑色の茎を10-30cm伸ばすが、緑葉はなく、茎の下部に鱗片葉が数個つく。7-8月(初夏から晩秋にかけてとする資料もある)茎頂に1個から数個の花をつける。花はがく片、側花弁ともに長さ2cm、幅1cm弱、ともに白色。がく片の中央部には赤い筋があり、側花弁は周辺部を除き赤い模様がある。
花茎は葉緑素をもつようである。この花茎の緑色は、受粉して果実が生長するにつれて濃くなる傾向がある。
環境省のレッドデータブックに絶滅危惧IB類として記載されている。減少の主要因は森林伐採・園芸採取である。しかし腐生植物であるため、採取したところで栽培は非常に困難なようである。
ただし無菌培養には成功しており、培養瓶内で種子の発芽から開花にまで至っている。同じ果実から得られた種子でも生育にかなりのばらつきがあるが、早い個体は3年足らずで根茎を20cm以上伸ばし開花する。
[編集] 参考文献
- 環境省「絶滅危惧種情報(植物)- マヤラン -」2000年7月?[1]
(環境庁野生生物課(編著)『改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物8 [植物I (維管束植物)]』自然環境研究センター、2000年。)
- 永吉照人「植物たちの危機11 マヤラン」『趣味の山野草』209号(1997年12月号)、栃の葉書房、1997年、60、61頁。