マルクス・ウィプサニウス・アグリッパ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

マルクス・ウィプサニウス・アグリッパ(Marcus Vipsanius Agrippa, 紀元前63年 - 紀元前12年)は、古代ローマの軍人、政治家でローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの腹心。のちにアウグストゥスの娘婿となる。
ガイウス・ユリウス・カエサルに見出され、軍略の弱いアウグストゥスの補佐的役割を果たすようになっていく。とくに紀元前36年9月3日のナウロクス沖での海戦ではオクタウィアヌスの海軍を指揮しセクストゥス・ポンペイウスに決定的な勝利を収めている。
最初はポンポニウス・アッティクスの娘と結婚し、娘ウィプサニアを得ていた。このウィプサニアはティベリウスと結婚し小ドルススを出産している。その後オクタウィアとガイウス・クラウディウス・マルケッルスの娘である大マルケッラと2度目の結婚をする。前25年、アウグストゥスの娘大ユリアは、大マルケッラの兄マルケッルスと結婚した。前23年マルケッルスが死去すると、アウグストゥスはアグリッパを大マルケッラと離婚させ、紀元前21年マルケルスの寡婦アウグストゥスの娘大ユリアと結婚させる。この結婚でアウグストゥスの孫にあたる、ガイウス・カエサル、ルキウス・カエサル、小ユリア、大アグリッピナ、アグリッパ・ポストゥムスが生まれた。
[編集] 建築物
アグリッパは、ローマ帝国内で多くの公共建造物を作成したことでも知られる。 (ローマ建築の帝政黎明期の建築の項も参照されたし。)
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
ピエール・グリマル『アウグストゥスの世紀』北野徹訳、白水社<文庫クセジュ>、2004年、170頁。
カテゴリ: 古代ローマ人 | ユリウス・クラウディウス朝の人物 | 紀元前63年生 | 紀元前12年没