マーティン・バシール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マーティン・バシール(Martin Bashir、1963年1月19日 - )はパキスタン系のイギリスのジャーナリストである。ロンドンに生まれる。1986年からジャーナリストの仕事を開始する。
1995年、ダイアナ妃の単独インタビューに成功。インタビューはBBCの番組「パノラマ」で放映され、2280万人の視聴者を驚愕させた。当時のBBC理事は相当な王室寄りのスタンスを取っていたため、番組プロデューサーたちは極秘を貫き、いきなり放送したものであった。インタビューの反響は大きく、全世界の新聞やテレビがこの話題を取り上げた。ダイアナ妃の自傷癖や自殺未遂、拒食・過食、さらにはチャールズ王太子の愛人と噂されていたカミラ・パーカー・ボウルズの存在が彼女の口から語られた。また、ダイアナ妃に対し「不倫をしましたか?」と聞き、結果「浮気をしていた」という発言を聞き出した。番組放映後、彼女は離婚。1997年には交通事故で亡くなってしまう。
さらに、2003年には「マイケルジャクソンの真実」を報道。240日間「整形の回数」「肌の色」「1993年の疑惑」「少年、子供と一緒に寝ること」についての証言を聞こうと、執拗に繰り返し聞いていた。この番組は全世界で反響を巻き起こし、マイケル・ジャクソンは番組で映っていた少年に対する性的虐待疑惑で裁判にかけられてしまった。マイケル・ジャクソン裁判の判決は無罪であったが、公判中にマイケルは相当な中傷を浴びせられた。彼はマイケルの友人であるユリ・ゲラーに電話し、仲介を取り自分をマイケルに紹介させていた。
このように、真実を探るのではなく、自分の番組を売り込むために強引な手段に出たり、扇情的に騒ぎ立てるため、批判されたり訴えられたりする事が少なくない。
[編集] 関連項目
カテゴリ: 1963年生 | イギリスのジャーナリスト | マイケル・ジャクソン