チャールズ (プリンス・オブ・ウェールズ)
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ウェールズ公チャールズ(The Prince Charles, Prince of Wales、1948年11月14日 - )、全名チャールズ・フィリップ・アーサー・ジョージ・マウントバッテン=ウィンザー(Charles Philip Arthur George of Mountbatten-Windsor)は、第21代ウェールズ大公(プリンス・オブ・ウェールズ)、コーンウォール公、ロスシー公。イギリス(United Kingdom)の王太子。日本ではチャールズ皇太子として知られる。
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[編集] 来歴
母は連合王国女王エリザベス2世。父はエディンバラ公フィリップで、幼少時から将来のイギリス国王となるべく教育を受けた。
特に父の勧めでバークシャーのグラマースクールやスコットランドのゴードンストン校で、中産階級の子供たちと学んだことが多かったが、当然のことながらチャールズと同じ階層の生徒が一人もいなかったため、いじめやからかいの対象になってしまった。これが原因で、自分の息子たちをイートン校に入れたと言われている。
ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジで学ぶ。後に、ウェールズ語を学ぶためにウェールズ大学に入学している。
1981年7月29日に、スペンサー伯爵家の令嬢ダイアナ・スペンサーと結婚した。翌年、長男ウィリアム・アーサー・フィリップ・ルイスが、1984年には次男ヘンリー・チャールズ・アルバート・デイヴィッドが生まれる。
しかし、結婚後もカミラ・パーカー・ボウルズとの不倫関係が続き、ダイアナとの関係は極度に悪化した。1992年ダイアナと別居、1996年8月、ダイアナと離婚した。その後1997年にダイアナがパリで事故死した後、チャールズはカミラと公然と交際するようになり、事実婚の関係にあったが、2005年4月8日にウィンザー城礼拝堂で正式に結婚することが発表された。
しかし、ローマ教皇・ヨハネ・パウロ2世の葬儀が4月8日に執り行われることになったため、4月9日に延期された。カミラ・パーカー・ボウルズはコーンウォール公妃と称することが発表された。
イングランド国教会にはその首長たる国王が離婚経験者と結婚する事を認めない規定がある。エドワード8世は離婚歴のあるウォリス・シンプソンと結婚するために退位している。そのため次期国王には彼の長男であるウィリアムの方が望ましいという主張もある。
[編集] エピソード
- 王宮衛兵に黒人がいないことを指摘して改めさせるなどのリベラルな発言で知られる(英連邦からの移民を受け入れているイギリスには有色人種の市民も多い)。
- イギリスの有機食品ブランド「ダッチー・オリジナルズ」のオーナーである。所有するハイグローブの別荘で栽培された農産物を使用している。
- 有機食品の提唱者であることから、ファストフードに対しては非常に批判的である。2006年2月27日、訪問先のアラブ首長国連邦で「糖尿病対策としてマクドナルドを禁止すべきだ」と発言し、物議を醸している。これに対してはイギリスのトップシェフから「一度もビッグマックを口にしたことがないと思われる皇太子が、このようなコメントを発表するのは間違っており、愚かなこと」と批判する声もある。[1]
- アメリカ合衆国のセレブリティ・パリス・ヒルトンに「セント・ポール大聖堂で結婚式をさせて欲しい」との手紙を貰った事がある。だが王室の冠婚葬祭にしか使用できない為、丁寧に断ったようである。余談であるが、パリスはロンドンがどこにあるのかを知らない(ある裁判の証人として出廷した際に発言している。)。
[編集] 関連項目
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