ミゲル・カブレラ
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[[Image:||ミゲル・カブレラ |
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愛称 | |
国籍 | ベネズエラ |
出身地 | ベネズエラ アラグア州マラカイ |
出身校 | |
誕生日 | 1983年4月17日 |
身長 | 6' 2" =約188.0 cm |
体重 | 210 lb =約95.3 kg |
血液型 | |
守備位置 | 三塁手 |
打席 | 右 |
投球 | 右 |
背番号 | 24 |
年俸 | 740万ドル(2007年) |
デビュー年 | 2003年6月20日 タンパベイ・デビルレイズ戦(MLB) |
キャリア | 4年 |
所属球団 | フロリダ・マーリンズ |
前所属球団 | なし |
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ホセ・ミゲル・トーレス・カブレラ(José Miguel Torres Cabrera, 1983年4月17日 - )は、ベネズエラのアラグア州マラカイ出身の野球選手。三塁手、右投右打。現在はMLBフロリダ・マーリンズ所属。
目次 |
[編集] 経歴
カブレラは1983年4月17日、ベネズエラのアラグア州マラカイで誕生した。父は元野球選手、母はソフトボールのベネズエラ代表、おじは元マイナーリーガーという野球一家だった。カブレラも野球をするようになり、10代半ばにはメジャーのスカウトに注目される存在となっていた。
1999年7月、16歳のカブレラは契約金180万ドルでフロリダ・マーリンズと契約し、渡米した。ニューヨーク・ヤンキースやロサンゼルス・ドジャースはマーリンズを上回る200万ドルを提示したが、これを蹴ったのは、カブレラが1997年のワールドシリーズを観戦したときに中南米系選手が活躍したマーリンズのファンになっていたことと、「マーリンズは中南米系の若手育成に優れている」とカブレラの父が判断したことが原因である[1]。
2000年、カブレラはルーキーリーグ(マイナーリーグで一番下のクラス)でプロとしてのキャリアをスタートさせた。このときの守備位置は遊撃だったが、翌2001年にA級へ昇格すると三塁もこなすようになる。さらに2003年にAA級へ昇格すると外野(左翼)にもまわるようになった。
この年、AA級で3割6分5厘の打率を残していたカブレラは、6月20日にAAA級を経ない“飛び級”でメジャーデビューを果たした。この試合(デビルレイズ戦)に「8番・左翼」で先発したカブレラは、延長11回にサヨナラ本塁打を放った。メジャーデビューでサヨナラ本塁打を放ったのは史上3人目である。その後カブレラは、左打者のトッド・ホランズワースと併用という形ながらメジャーに定着した。この年のポストシーズンにも出場したカブレラは、マーク・プライアー(カブス)、ロジャー・クレメンス(ヤンキース=当時)などメジャー屈指の投手から次々と本塁打を放ち、一躍全米にその名を轟かせた。
2004年は左翼のレギュラーとして160試合に出場し、33本塁打、112打点と「二年目のジンクス」など微塵も感じさせない活躍を見せ、オールスターにも選出された。さらに翌2005年には打率が3割を突破した。
2006年、カブレラはワールド・ベースボール・クラシック第1回大会にベネズエラ代表として出場した。この年メジャーでは、前年までマーリンズの正三塁手だったマイク・ローウェルが放出されたことから、再び本職の三塁手にコンバートされた。守備では時折緩慢なプレイがあったが打撃に影響を与えることはなく、8月23日のナショナルズ戦でメジャー史上6番目の若さで通算100本塁打に到達した。打率も3割3分9厘(リーグ2位)で、フレディ・サンチェス(パイレーツ)やアルバート・プホルス(カージナルス)と激しく首位打者争いを演じた。
シーズン終了後、球団との契約更改において年俸調停を申請、カブレラ側の主張が認められ、2007年の年俸は前年の47万2000ドルから約16倍の740万ドルになった。調停官の裁定額としては史上3番目の高額である。
チームメイトのスコット・オルセン投手から試合中に自身の手抜き守備を批判され、ベンチで大ゲンカをやらかすなど精神的に未熟な面もある。
[編集] 獲得タイトル
- シルバースラッガー賞 2回:2005年(外野手部門)、2006年(三塁手部門)
[編集] 年度別打撃成績
年度 | 球団 | 試合 | 打数 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 塁打 | 打点 | 得点 | 四球 | 敬遠 | 死球 | 三振 | 犠打 | 犠飛 | 併殺打 | 盗塁 | 盗塁死 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2003 | FLA | 87 | 314 | 84 | 21 | 3 | 12 | 147 | 62 | 39 | 25 | 3 | 2 | 84 | 4 | 1 | 12 | 0 | 2 | .268 | .325 | .468 | .793 |
2004 | FLA | 160 | 603 | 177 | 31 | 1 | 33 | 309 | 112 | 101 | 68 | 5 | 6 | 148 | 0 | 8 | 20 | 5 | 2 | .294 | .366 | .512 | .878 |
2005 | FLA | 158 | 613 | 198 | 43 | 2 | 33 | 344 | 116 | 106 | 64 | 12 | 2 | 125 | 0 | 6 | 20 | 1 | 0 | .323 | .385 | .561 | .946 |
2006 | FLA | 158 | 576 | 195 | 50 | 2 | 26 | 327 | 114 | 112 | 86 | 27 | 10 | 108 | 0 | 4 | 18 | 9 | 6 | .339 | .430 | .568 | .998 |
通算 | 4年 | 563 | 2106 | 654 | 145 | 8 | 104 | 1127 | 404 | 358 | 243 | 47 | 20 | 465 | 4 | 19 | 70 | 15 | 10 | .311 | .384 | .535 | .919 |
※数字は2006年までのもの。
[編集] 参考文献
- ^ 澤田敏典「次代のメジャーリーグを背負う男 ミゲル・カブレラ [マーリンズ] 」 『月刊スラッガー』90号、日本スポーツ企画出版社、2005年、雑誌15509-10、20-23頁。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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