左翼手
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左翼手(さよくしゅ)は、野球またはソフトボールのポジションのひとつ。
外野手のうち本塁から見て左側を主な守備位置とする選手。センターの隣、サードの後方に位置する。英語のLeft fielderからレフトとも呼ばれる。守備番号は7。英略字はLF(Left fielderから)。
[編集] 特徴
レフト・左中間方向の打球処理や三塁牽制・三塁盗塁阻止のバックアップなどを行う。二塁への送球や左中間への打球を処理する場合などには、右投げが僅かに有利であるが、必ずしも必須条件ではない。
草野球や少年野球などでは、左打者に比べて右打者の数が極めて多く、また左打者には左方向へ流し打ちする打者が多いため、必然的に打球処理の機会は外野手のうち最も多くなる。
しかし、プロ野球などのレベルの高いチームでは、左打者が多く、右打者は右方向へのバッティングが推奨されているため、守備機会は最も少ない。また、比較的三塁に近いため、右翼手のように遠くまで送球する必要がない。したがって、俊足・強肩・好守などは要求されず、打撃能力が重視され守備力はそれほど必要とされない。
内野手や捕手からのコンバートも多く、一塁手と並んでもっとも敷居の低いポジションと言われている。
各球団とも打線の核となる選手が多い。
[編集] 主な現役選手(日本)
- アレックス・ラミレス(東京ヤクルトスワローズ)
- 井上一樹(中日ドラゴンズ)(ライトも守る)
- 金本知憲(阪神タイガース)
- 小池正晃(横浜ベイスターズ)
- 鈴木尚典(横浜ベイスターズ)
- 谷佳知(読売ジャイアンツ)
- 多村仁(福岡ソフトバンクホークス)
- 坪井智哉(北海道日本ハムファイターズ)
- ベニー・アグバヤニ(千葉ロッテマリーンズ)
- 前田智徳(広島東洋カープ)
- 村松有人(オリックス・バファローズ)
- リック・ショート(東北楽天ゴールデンイーグルス)(本来は内野手だが、チーム事情から主に左翼手を務めている)
- 和田一浩(西武ライオンズ)
[編集] 主な現役選手(メジャーリーグ)
- カール・クロフォード (タンパベイ・デビルレイズ)
- アダム・ダン (シンシナティ・レッズ)
- ジェイソン・ベイ (ピッツバーグ・パイレーツ)
- バリー・ボンズ (サンフランシスコ・ジャイアンツ)
- 松井秀喜 (ニューヨーク・ヤンキース)
- マニー・ラミレス (ボストン・レッドソックス)
- カルロス・リー (ヒューストン・アストロズ)
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