メキシコ帝国
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メキシコ帝国(メキシコていこく)とは、19世紀にメキシコが独立した後、皇帝を君主とした際に用いた国号である。2回使われているが、両者の間に連続性はない。また第2次メキシコ帝国はメキシコ本国では傀儡国家として否定されており、学校教育での歴史教科書でも「メキシコ帝国は歴史上一つだけ存在した」ことになっている。
[編集] 第1次メキシコ帝国
スペインの植民地、ヌエバ・エスパーニャが独立した後、 1822年7月21日から1823年3月19日にかけて存続した国家。独立運動の指導者アグスティン・デ・イトゥルビデが皇帝アグスティン1世を名乗った。
[編集] 第2次メキシコ帝国
1864年から1867年にかけて存続した国家(帝国)。皇帝はオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の弟マクシミリアンで、フランス帝国(フランス第二帝政)のナポレオン3世によって樹立された政権であった。しかし国民の支持も無く、やがて民主主義勢力のベニート・フアレスの反抗に遭ってフランス軍が撤退すると、マクシミリアンは捕らえられて処刑されてしまった。