モーニングコート
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モーニングコート (morning dress) は男性の昼の最上級正装の一つ。カット・アウェイ・フロックコートとも言う。なお英語本来の morning coat は上着のみを指す。
[編集] 概要
フロックコートの前裾を乗馬用に切り落とし、朝の散歩服として作られたモーニングコートは夜間には着用しない。
日本では、内閣総理大臣・最高裁判所長官の親任式、認証官認証式の際や、叙勲や授章等で宮中に参内するときなどに使用される。
なお、昼間においても、特別な盛儀の場合には、モーニングコートではなく燕尾服が着用されることがある。逆に認証式などが夜間に行われるときもモーニングコートを着用するのがならわしである。
[編集] 付属品
- 上着
- 黒のコート
- シャツはレギュラーカラーまたはウイングカラー、ダブル(フレンチ)カフス。
- シルバーグレイのフォーインハンドタイかアスコットタイ
- 上着と共地かシルバーグレイ。(共地は弔事用)
- カフリンクス
- 真珠か白蝶貝を使ったもの。素材はシルバー又はプラチナ、ホワイトゴールドなど。
- 黒とグレーの縞。裾の仕上げはモーニングカット。
- ポケットチーフ
- 白のスリーピークが基本。
- 黒のストレートチップ
正装は省略すると失礼なので絶対にしない。
近年ではクリーム色のウエストコートやクレリックシャツ、シルバーグレイ以外の色のタイも許されるようになってきている。また、コート、ウエストコート、ズボン共にライトグレイの生地で仕立てた競馬観戦用のアスコットモーニングも種類の1つ。