ロタ島
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ロタ島(Rota Island)は、アメリカ合衆国内の自治領、北マリアナ諸島の島のひとつである。北にはティニアン島(Tinian Island)、南にはアメリカ合衆国準州のグアム島(The Territory of Guam)がある。面積は85km²で、他のミクロネシアの島々と同じくマリンスポーツやスキューバ・ダイビングなど観光が主な産業であり、日本人旅行者も多く訪れる。
[編集] 歴史
スペイン、ドイツと統治され、1914年に日本が赤道以北の南洋諸島を占領したことにより支配権は日本に移り、1920年には国際連盟の委任統治領となる。
ロタ島はサイパン、テニアンに比べ島の開拓が遅れ、1934年当時でもロタに住む日本人はわずか1000人余りであった。それでも1935年12月に製糖工場が完成し、砂糖の生産が開始された。しかし、砂糖の生産はうまくいかず、製糖工場は三年余りで操業停止してしまう。太平洋戦争中は同島では地上戦は行われず、終戦まで周辺から孤立した状態に置かれた。
戦後は国際連合によるアメリカ合衆国の信託統治下となり、1978年以降はアメリカ合衆国の自治領となる。ロタ島には今なお日本統治時代を思わせる赤煉瓦造りの製糖工場跡や太平洋戦争時の旧日本軍砲台跡などが今なお残されている。