ロック座
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ロック座(ロックざ)は、東京都台東区浅草二丁目にあるストリップ劇場。1947年8月15日創立。客席数145人。運営は東興業株式会社。現存するストリップ劇場では最大手にして最古参である。
東宝の秦豊吉副社長にストリップショウの有望性を説かれた東洋興業の松倉宇七が1947年に開業。戦後の浅草の中心的存在となり、とりわけストリップは東洋興業と中映が鎬を削って発展させた。
ロック座には踊り子の他有望なコメディアンが数多く在籍し、隆盛を誇っていたが、ストリップを取り巻く環境が変化し、関西発祥の猥雑な興行形態が主体となるにつれ、東洋興業はストリップ撤退を決意。人気ストリッパーの東八千代(斉藤千恵子)と歩興行の契約を結び運営一切を委譲。まもなく正式に売却し、斉藤の手により改築され内装・興行形態も一新。
関西系の猥雑な内容を一切行わず、レビュー形式の舞踊を主体とした興行形態がロック座のスタイルとして確立した。1日4回興行(2005年現在)。
ロック座チェーンの旗艦劇場として現在に至る。劇場のステージ・客席の広さ、清潔さ、照明や音響などどれをとっても非常に素晴らしいものがあり、ストリップ業界最大手の旗艦劇場として偉容を保っている。また、アダルトビデオ女優出身者及び現役アダルトビデオ女優の踊り子が数多く在籍することでも知られる。
また、映画やテレビドラマなどのロケにも幾度か使われたことがあり、記憶に新しいところではTBS系列ドラマ「セーラー服と機関銃」の第2話で浅草ロック座が登場する。(ドラマ中、劇場外の立て看板には「まな板ショー」と表示されているが当然ながら実際は行われていない)
全国に同名のストリップ劇場が存在しているが、当劇場の系列店がほとんどである。そのため、現在では当劇場も浅草ロック座と称している。