ワルキューレの冒険
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『ワルキューレの冒険』(わるきゅーれのぼうけん)は、1986年8月1日にナムコ(現・バンダイナムコゲームス)よりファミリーコンピュータ用ゲームとして発売されたアクションロールプレイングゲーム。正式名称は、『ワルキューレの冒険 時の鍵伝説』。キャラクターデザインは冨士宏。
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[編集] ストーリー
マーベルランドの悪魔達を封じていた時計から時の鍵が奪われ、封印されていた悪の化身、ゾウナが復活する。地上を救うためにワルキューレは地上に降り立ち、時の鍵を探し出してゾウナを再び封印しようと冒険に出る。
[編集] ゲーム内容
アクションゲームではあったが。
などのロールプレイングの要素も盛り込まれていた。
また、昼と夜の概念があり、夜になると敵が強くなったり、ある場所で一晩を明かすとイベントが起きた。
ゲームスタート時に生年月日と血液型を入力するが、星座、血液型によって成長速度が異なるシステムとなっている。
攻撃方法は剣と魔法。
ゲームの中断は、宿に泊まった際に表示されるパスワードを再開時に入力する方式となっていたが、再開時には重要なもの以外のアイテムが無くなるというシステムになっていた。
[編集] キャラクター
以下ではゲームに登場するキャラクターを紹介する。
- ワルキューレ
- 地上を救うために降り立った神の子。剣と魔法を駆使して冒険を続ける。
- サンドラ
- ゾウナの復活に伴い悪の心に支配されるが、悪の心を浄化したあとはピラミッドの扉を開けてワルキューレの旅を助ける(ゲームシステム上は扉を開けるアイテムとなる)。
- ズール
- 特定の地点で、ワルキューレのアイテムを盗もうと寄ってくる。倒せば盗んだアイテムを落とすものの、足が速く、イナズマの魔法が無いとアイテムの損失を完全に防ぐのは困難。
- ゾウナ
- 時の鍵が奪われたことにより封印が解かれ現れた悪魔。ワルキューレの攻撃を受けても、けして消滅することはない。
[編集] その他
ゲームの中断がパスワードだったが、一定の位置の文字を入れ替えることによって様々な効果が現れるといった裏技が発見され、当時のゲーム雑誌をにぎわせた。
[編集] 関連作品
のちに続編として『ワルキューレの伝説』が、アーケードゲームで発表された。その他いくつかのスピンオフ作品がある。
1988年には、本作の内容をベースとしたゲームブック(全3巻)が創元推理文庫より出版されている。主人公(プレイヤー)はワルキューレの後を追って旅に出た冒険者で、ワルキューレは2巻目の終盤まで登場しない設定となっている。
他には、ナムコからボードゲームが発売されている。
[編集] 関連項目
- ワルキューレの伝説 - 本作品の続編
- サンドラの大冒険 - 同作品の登場キャラクター、サンドラが主人公のアクションゲーム
- ローザの冒険
- ナムコアンソロジー
- ワルキューレの降誕 - 冨士宏によるワルキューレの生誕を描いた漫画作品
- ワルキューレ - 北欧神話のワルキューレについての説明等
- ドルアーガオンライン THE STORY OF AON
- テイルズシリーズ - ワルキューレがヴァルキリーという名前で度々登場
- NAMCO x CAPCOM