一番町 (東京都)
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一番町(いちばんちょう)は、皇居から西に広がる番町のうち南東に位置する領域。番町は南の新宿通り、北の靖国通りにはさまれ、東端は半蔵濠、西端は東日本旅客鉄道中央本線が走る外堀(跡)である。
[編集] 地名の由来
江戸時代の旗本のうち、将軍を直接警護するものを大番組と呼び、大番組の住所があったことから番町と呼ばれた。大番組は一番組から六番組まであり、これが現在も一番町から六番町に引き継がれている。実際には、例えば、一番町がさらに堀端一番町、新道一番町というように細分化されており、江戸時代の大番組の組番号と、現在の町目の境は一致しない。怪談である番町皿屋敷で有名。
[編集] 沿革
- 1873年 - 複数の一番町をまとめて現在の一番町とする
- 1933年 - 三番町を拡張し、一番町は三番町の一部となる。当時の上二番町を一番町とした。
- 1935年 - 五番町と元園一丁目が一番町に加わる。
[編集] 街域
一番町は皇居の西側に位置し、吹上御所とは半蔵濠、内堀通りをはさんだ位置にある。 東端にはイギリス大使館が広がる。イギリス大使館の西側など南から北に向かって坂になっている。 半蔵濠を望む堤は千鳥ヶ渕公園となっており、桜の名所でもある。中央南には東京地下鉄半蔵門線の半蔵門駅が埋まる。西端には女子学院中学校・高等学校がある。
宝島社本社、銭高組本社、日本カメラ博物館、全国町村議員会館などが立地するが、その他のほとんどの領域は西側に位置する二番町にかけてのマンション街となっている。高級住宅街として知られる。