万国旗
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万国旗(ばんこくき、ばんこっき)とは、さまざまな国の国旗を繋げたものである。
「万国」というが、実際の地球上には200程度の国家(独立国、国際連合加盟国、および日本が独立非承認の自治体や地域を含む)しかない。また、多くの場合で万国旗に採用される国旗は一般にそれを更に下回り、20~30箇国程度である。その上、必ずしも国家や自治体の旗とは限らず、国際連合など国際機関のシンボルや、架空の国旗が含まれることもある。ここでいう「万」は、万屋や万国博覧会などと同様に「数が多いことの比喩」と見るべきものである。
小学校の運動会で良く見られるが、これは日本が国際博覧会に参加するようになった明治中ごろには、博覧会会場で様々な国旗が掲揚されているのを模倣したことで定着したと考えられる。このようなことから、日本ではイベントやお祭りといった明るい華やかなイメージを持つことが多く、手品でもシルクハットや箱から出て来るものとして鳩やトランプと並ぶ代表的な小物になっている。