三国フーズ
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三国フーズ株式会社は埼玉県、群馬県、新潟県で展開している三国コカ・コーラボトリングの自社製品を製造販売していたメーカーである。現在はコカ・コーラを中心とした自動販売機のオペレーター業務等を中心としており、アクアマリン製品の販売は業務用瓶入りウーロン茶など極わずかだが、個性豊かな数々のアクアマリン製品復活を望む声も多い。
自社ブランドのアクアマリンの他、カナダドライ製品やドクターペッパー、リプトン製品のライセンス販売を行っていた。また、JR東日本(のちジェイアール高崎商事)の大清水ブランドの受託生産も行っていた。このため現在も三国コカ・コーラ管内ではコーンポタージュ、おしるこ、緑茶、ティーオレ等、コカ社製品より大清水等の三国フーズ取扱商品が入っている自販機が多く存在する。
三国フーズと同様のパターンとしては、
- 東京コカ・コーラボトリングのトレッカ
- 利根コカ・コーラボトリングの利根ソフトドリンク
- 富士コカ・コーラボトリングの富士ビバレッジ
- 近畿コカ・コーラボトリングのKCB(飲料)
- 沖縄コカ・コーラボトリングの沖縄カナダドライ
がある。これはボトラーとコカ・コーラとの契約の中でコカ社以外の製品を販売してはならないという規約があったため、各ボトラーは建前上子会社からの販売という名目で自社製品及び他メーカーのライセンス製品の販売を行っていた。ちなみにカナダドライとドクターペッパーの二製品は現在日本コカ・コーラのブランドとして販売されている。
[編集] 概要
- 本社所在地 埼玉県桶川市大字加納180番地
[編集] 沿革
[編集] リプトンはどこの製品?
- 三国フーズは1989年からリプトンの日本法人とライセンス契約をし、リプトンの缶入り及び瓶入り製品の販売を行っていた。それから数年後、ペプシコ・インク日本支社がリプトン本社とライセンス契約、自社の流通網で販売を開始したためコカ・コーラとペプシコーラのライバル会社が同じ製品を販売するという奇妙な状況が埼玉・群馬・新潟地域で続いた。当該地域は三国版(販売者名リプトンジャパン)とペプシ版(販売者名ペプシコ・インク)のリプトンが買える状況であったが三国の方が商品数は多かった。その後三国フーズはリプトン製品の販売を終了させることとなったが、コカ製品である神葉や紅茶花伝の販売をおろそかにしていた三国に日本コカ・コーラが強い圧力を加えた結果との見方もある。