三本和彦
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三本 和彦(みつもと かずひこ、1931年12月22日 - )は、東京都出身のモータージャーナリスト、株式会社三信工房代表。国学院大学経済学科、東京写真大学(現:東京工芸大学)写真技術科卒。
1956年東京新聞記者を皮切りに、多摩美術大学講師を経て1969年からフリーのフォトジャーナリスト、モータージャーナリストとして雑誌の投稿や「新車情報」(テレビ神奈川)の司会などで活躍。また、TBSラジオ「全国こども電話相談室」の回答者や、ラジオ番組「三本和彦の自動車王国」のパーソナリティとしても活躍。2005年にはTheサンデー(日本テレビ)のコメンテーターで登場した。
モータージャーナリストとしては実用本位な物の見方で辛口のコメントをする立場をとる。故に「羊の皮を被った狼」(プリンス・スカイラインGT-R)「猫足」(フランス車一般)などの名言を残す一方、辛辣な迷言・失言も多く、「新車情報」では「気の狂ったアヒル」(BMW・3シリーズクーペに対して)、「枯葉マーク」(「紅葉マーク」を蔑称したものであり、放送後警視庁から呼び出しを受けている。彼の後、多くの自動車雑誌も「落葉マーク」と蔑称していた)、「公衆便所のベンチレーター」(トヨタ・MR2(初代)の後ろ半分のデザインに対して)、「稲荷の鳥居」(ホンダ・ストリーム(初代)のテールランプのデザインに対して)、「フランス野郎」(日産自動車のCEOにカルロス・ゴーンが就任してから車の品質が一時下がったことに対してのコメントと思われる)など枚挙に暇が無い。
2005年10月25日から11月12日まで、モータファンダイアリーズ - コラム&エッセイ-<新車情報よもやま話> で「新車情報」を降板した本当の理由を明らかにし、反響を呼んだ。
現在、日本写真家協会会員・日本自動車研究者&ジャーナリスト会議(RJC)顧問もつとめている。
[編集] 主な著書
- 「世界最長ラリーに挑戦して」(二玄社)
- 「お金のかからないクルマの使い方」(光文社)
- 「三本和彦・もう黙っちゃいられネエ」(三推社)
- 「三本和彦・怒りのサンドバック」(立風書房)
- 「クルマからみる日本社会」(岩波新書)
- 「辛口クルマ選び徹底ガイド」(日本文芸社・毎年刊行)
- 「『いいクルマ』の条件」(NHK出版)
他多数。