下里正樹
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下里 正樹(しもざと まさき)は、元農林水産省職員で、元しんぶん赤旗の記者。現在は引退して長野県に在住。森村誠一、木村愛二(あいじ)とは、旧知の仲。将棋観戦記者としての筆名は奥山紅樹。
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[編集] 日本共産党との関係
日本共産党中央機関紙「赤旗」に連載された森村誠一の『悪魔の飽食』(後に光文社より刊行)の執筆・取材に協力した。この連載で731部隊に関する新事実を発掘した。
下里は、『しんぶん赤旗』紙上において「日本の暗黒―実録・特別高等警察」を連載し、その中で当時の党中央委員会議長宮本顕治が関わったスパイ査問致死事件を取り扱おうとしたが、スパイ査問事件にいよいよ入る直前に、急に休載を余儀なくされた。
その後、下里は「弘前民主文学」に発表した論文を理由に党から解雇・党員権1年間停止処分(除名に次ぐ処分)を受けた。その後、下里は党から除名処分を受けた。
[編集] 著書
[編集] 共著
- 悪魔の飽食シリーズ…森村誠一・下里正樹
- 池辺晋一郎『友よ、白い花を 21世紀へのカンタータ「悪魔の飽食」』大月書店 1997年
- 『悪魔の飽食(第3部)』角川書店 1983年
- 『悪魔の飽食ノート』晩声社 1982年
- 『ノーモア悪魔の飽食』晩声社 1984年
- 『悪魔の飽食「関東軍細菌戦部隊」恐怖の全貌!』1981年 11月
- 特高警察シリーズ…下里正樹・宮原一雄
- 『五色の雲 日本の暗黒―実録・特別高等警察 第一部』新日本出版社 ISBN 4406018905
- 『シリウス墜つ 日本の暗黒―実録・特別高等警察 第二部』新日本出版社 ISBN 4406018913
- 『虎徹幻想 日本の暗黒―実録・特別高等警察 第三部』新日本出版社 ISBN 4406019189
- 『母 日本の暗黒―実録・特別高等警察 第四部』 新日本出版社 ISBN 4406019677
[編集] 単独
- 『オウムの黒い霧―オウム裁判を読み解く11のカギ』 1995年 双葉社
- 『京子浪淘』 1995年 五月書房
- 『悪魔の白い霧―追跡ドキュメントサリン事件とオウム真理教』 1995年 ポケットブック社
- 『南京事件・京都師団関係資料集』井口 和起・下里正樹 1989年 青木書店
- 『ひらめキョンシー、ノー!―教育現場でいま何が起きているのか 』 1989年 機関紙共同出版
- 『隠された聯隊史―「20i」下級兵士の見た南京事件の実相 』1987年 平和のための京都の戦争展実行委員会
- 『続・隠された聯隊史―MG中隊員らの見た南京事件の実相 』1988年 平和のための京都展実行委員会
- 『「悪魔」と「人」の間―「731部隊」取材紀行 』1985年 日本機関紙出版センター
[編集] 奥山紅樹名義
- 『前進できぬ駒はない!—新人王戦熱血譜のドラマ 棋士の強さとは何か』 1978年 晩聲社
- 『たかが将棋、されど将棋 』 1984年 晩聲社