中の湯温泉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中の湯温泉(なかのゆおんせん)は、長野県松本市安曇(旧国信濃国)にある温泉。
目次 |
[編集] アクセス
- 鉄道・バス:松本電気鉄道上高地線新島々駅より上高地行き路線バスで約45分で中の湯バス停へ。(あるいは松本バスターミナルから高山行き特急バスで約75分。冬季は特急バスのみ。) バス停前の「中の湯売店」からは旅館の送迎車を利用。なお、朝は1回だけ宿から大正池までの送迎がある。
[編集] 泉質
- 硫黄泉(旅館)
- 鉄泉(卜伝の湯)
[編集] 温泉地
一軒宿の「中の湯温泉旅館」が存在する。上高地観光の拠点になるほか、焼岳登山の中の湯コースの登山基地としても利用価値が高い。近年は閉山後の上高地を徒歩で訪れる人の基地として使用される例も増えている。
一軒宿はかつては国道158号と上高地への県道の交差点近くに旅館が存在した。2005年6月まで交互通行だった釜トンネルの信号待ち中、梓川の対岸に存在した旧中の湯温泉の露天風呂に入浴する浴客は、上高地への車窓名物の一つだった。しかし、安房トンネル工事が原因の水蒸気爆発により、安房峠途中の現在地へ移転を余儀なくされる。移転後の現在地からは穂高連峰が遠望できるため、部屋やロビー、男性用露天風呂からの眺望には定評がある。
かつての中の湯温泉旅館の場所に近い釜トンネル入り口付近には、中の湯売店と、洞窟風呂である「卜伝の湯」が残る。「卜伝の湯」入浴希望の宿泊者は、送迎車に乗って入浴に行くことになる。卜伝の湯への日帰り入浴は現地でも受け付けている。
旧旅館があった梓川沿いの場所は、崖地のあらゆる所で温泉が湧出しており、一帯は湯気と温泉の匂いに包まれている。旧中の湯の源泉とは別の野湯も多く存在する。沢渡温泉の源泉も当地にある。但し、旧中の湯の源泉とは別の安房トンネル工事の際に発見された源泉を利用してる。旧中の湯の源泉は、現旅館にポンプで汲み上げられるものを除き、全て梓川に放流されている。
[編集] 歴史
塚原卜伝がこの地で修行したときにト伝の湯に入ったと言われている。
現在地への移転は1998年である。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 中の湯温泉旅館(一軒宿のHP)