中川順
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中川 順(なかがわ すなお、1919年10月28日 - )は、日本の実業家。テレビ東京元社長。広島県出身。
[編集] 来歴
1943年、慶應義塾大学経済学部卒業後、三菱電機入社。1946年日本経済新聞社に転じ政治記者となる。東京本社経済部長などを経て1965年編集局長、1968年取締役編集局長主幹、1970年常務のち翌年1971年、東京12チャンネル(現テレビ東京)専務となり1975年、同局社長に就任すると累積赤字を一掃、翌年黒字に転化させる辣腕ぶりを発揮した。また都市型ネットワークの確立に手腕を発揮し同局を有力キー局に育て、テレビ東京「中興の祖」と謳われた。また1984年には日本民間放送連盟会長に就任。3期6年務め「闘う民放連」、「放送新秩序の確立」を標榜、巨大化したNHKに「民放市場に手を出すな」と噛み付くなど民間放送の社会的向上に功績を残した。反面郵政官僚OBの天下りを強引に進めるなど、その手法には批判も多かった。1989年会長、1993年相談役に退いたが、その後も放送界の御意見番として活躍した。長年の民放界のリーダーとしての業績を讃え、1980年、藍綬褒章、1989年勲一等瑞宝章、1990年前島賞などを受賞している。
孫の中川将史がフジテレビでADを務めており『お台場明石城』に出演した。
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