中西寛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
中西 寛（なかにし ひろし、1962年8月24日 - ）は日本の政治学者。京都大学大学院法学研究科教授。専門は国際政治学。
大阪府池田市生まれ。甲陽学院中学校・高等学校、京都大学法学部卒業、同大学院法学研究科修了。高坂正堯に師事する。高坂と同じくアメリカ重視の現実主義外交を唱える。シカゴ大学留学を経て、2002年から現職。
目次 |
[編集] 著書
[編集] 単著
- 『国際政治とは何か――地球社会における人間と秩序』（中央公論新社 中公新書, 2003年）
[編集] 共編著
[編集] 論文
- 「賠償戦債問題と米欧関係――1921-1924（1・2）」『法学論叢』123巻4号／6号（1988年）
- 「20世紀国際関係の始点としてのパリ講和会議――若き指導者たちの国際政治観（1・2）」『法学論叢』128巻2号（1990年）／129巻2号（1991年）
- 「近衛文麿『英米本位の平和主義を排す』論文の背景――普遍主義への対応」『法学論叢』132巻4-6号（1993年）
- 「戦後アジア・太平洋の安全保障枠組みの模索と日本」近代日本研究会編『年報・近代日本研究 第16巻 戦後外交の形成』（山川出版社, 1994年）
- 「吉田・ダレス会談再考――未完の安全保障対話」『法学論叢』140巻1・2号（1996年）
- 「総合安全保障論の文脈――権力政治と相互依存の交錯」『年報政治学』（岩波書店, 1997年）
- 「日本の安全保障経験――国民生存権論から総合安全保障論へ」『国際政治』117号（1998年）
- 「冷戦後の国際環境における日本の安全保障の諸条件」『新防衛論集』27巻2号（1999年）
- 「国際秩序をめぐる法と政治に関する一考察」京都大学法学部百周年記念論文集刊行委員会編『京都大学法学部創立百周年記念論文集 第1巻（基礎法学・政治学）』（有斐閣, 1999年）
- 「講和に向けた吉田茂の安全保障構想」伊藤之雄・川田稔編『環太平洋の国際秩序の模索と日本――第一次世界大戦後から55年体制成立』（山川出版社, 1999年）
- 「20世紀の日本外交」『国際問題』489号（2000年）
- 「日本国憲法制定過程における法と政治――イギリス憲法論の視点から（1・2）」『法学論叢』149巻2号／4号（2001年）
- 「安全保障概念の歴史的再検討」赤根谷達雄・落合浩太郎編『「新しい安全保障」論の視座――人間・環境・経済・情報』（亜紀書房, 2001年）
- 「朝鮮半島における危機管理政策の展開」木村汎編『国際危機学――危機管理と予防外交』（世界思想社, 2002年）
- 「"吉田ドクトリン"の形成と変容――政治における『認識と当為』との関連において」『法学論叢』152巻5・6号（2003年）
- 「新しい日本外交の基本方針――国際政治秩序の再建に向けて」『国際問題』516号（2003年）
- 「単極構造論の諸相」『国際安全保障』31巻1・2号（2003年）
- 「冷戦終焉後の日本の変容」添谷芳秀・田所昌幸編『日本の東アジア構想』（慶應義塾大学出版会, 2004年）
- 「経済的生存の模索――戦間期日本経済と下村治の経済理論の形成」『法学論叢』156巻3・4号（2005年）
- 「高度経済成長から総合安全保障へ――下村治の政治経済分析」『法学論叢』156巻5・6号（2005年）
- 「転換期における日米関係の展望」『海外事情』53巻3号（2005年）
- 「敗戦国の外交戦略――吉田茂の外交とその継承者」石津朋之・ウィリアムソン・マーレー編『日米戦略思想史――日米関係の新しい視点』（彩流社, 2005年）
