乗鞍スカイライン
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乗鞍スカイライン(のりくらスカイライン)は、岐阜県高山市(飛騨)側から乗鞍岳畳平を繋ぐ延長14.4kmの山岳道路。標高1,684mの平湯峠を起点とし、標高2,702mの畳平を終点とする。かつては岐阜県道路公社の管理する有料道路であったが、2002年10月31日に無料開放、現在は岐阜県道5号乗鞍公園線となっている。
日本一の高度を走ることのできる雲上のスカイラインとして名高く、景観も格別で、夏季は観光客のマイカーで溢れかえり渋滞が続いていたが、付近は高山植物の宝庫でもあることから、マイカーによる著しい排気ガスによって自然破壊が進むことが問題となっていた。また、排気ガスによる悪影響以外にも、マイカー客による高山植物の摘み取り行為・鳥類など動物への威嚇行為などの問題もあり、自然保護が叫ばれていた。
この渋滞解消と自然保護の観点から、乗鞍岳は中部山岳国立公園の特別保護区に指定されて規制が厳しくなったため、2003年からは通年マイカー規制となり、一般車両は走行する事ができなくなった。
こうしたマイカー規制の趣旨・目的は乗鞍スカイラインを走る路線バスでテープによる車内案内がされている。
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[編集] 路線バス
平湯温泉およびその近郊にあるマイカー客用駐車場から、畳平までを片道約1時間で走る。
[編集] 主な接続道路
- 国道158号
- 乗鞍エコーライン(長野県道84号乗鞍岳線)
[編集] 規制
[編集] その他
乗鞍スカイラインは1973年(昭和48年)7月1日に開通した。拡幅工事で2車線化が行われ、開通から償還を終えた2002年10月末までの利用台数は約669万7700台。最高点の標高は3000メートル近い。
ただし道路そのものの歴史は昭和初期に作られた軍用道路であり、軍の本来の建設目的は、空気の薄い高高度での航空機のエンジン開発のために、高所での開発拠点が必要だったからである
2002年当時、普通車の通行料金は1570円であった。
桔梗ヶ原付近は長野県域を通行する。この区間は正式には長野県道5号乗鞍公園線であるが、長野県と岐阜県の管理協定においてこの区間も岐阜県が管理することと定められており、実質的には全線が岐阜県道5号となっている。
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