予告先発
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予告先発(よこくせんぱつ)は、プロ野球リーグにおける先発投手の事前発表制度のことである。日本ではパシフィック・リーグにおいて採用されている。
[編集] 日本における予告先発
このシステムは1985年からパ・リーグの公式試合で毎週日曜日に開催される試合を対象に、その試合の先発投手をあらかじめ発表し、ファンの関心を高めてもらおうと企画された。1994年からはパ・リーグの全公式戦を対象に行われており、各球場の試合終盤(6~7回の攻撃終了後が主)に発表される。一時期はセントラル・リーグの広島東洋カープ vs読売ジャイアンツ戦の一部試合で行ったことがあったが、現在セ・リーグではそれを行っていない。交流試合(日本版インターリーグ)でもセ・リーグからの反発などがあり、パ・リーグのチームがホームを務める試合であっても採用されていない。プレーオフでは2006年より採用される。日本シリーズ等では両チームの監督が同意した上で予告先発が行われる場合がある。「勝負は監督同士の読み合いから始まる。予告先発は相手に手の内をばらすもの」「相手チームの先発投手の起用を予想してオーダーを組むのも立派な戦略の一つだ」と考え、予告先発に否定的な人物(落合博満や野村克也など)もいるため、完全導入は難しいと思われる。一方岡田彰布など予告先発賛成派もおり、1998年の日本シリーズ、2005年の日本シリーズでは全試合において予告先発が採用された。
[編集] 日本以外の国における予告先発
アメリカのメジャーリーグでは、ア・リーグ、ナ・リーグとも予告先発が導入されている。日本とは違い、対戦カードごと(3、4試合ごと)に先発投手をまとめて予告する。