伏見桃山陵
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伏見桃山陵(ふしみももやまのみささぎ、ふしみももやまりょう)は京都府京都市伏見区にある明治天皇の陵。古式に範をとったとされる上円下方式で、墳丘にはさざれ石が葺かれている。すぐ東には昭憲皇太后の伏見桃山東陵(ふしみももやまのひがしのみささぎ)が隣接する。敷地は豊臣秀吉の築いた伏見城の本丸跡地で、京都に墓所が営まれたのは明治天皇の遺言によるものという。周囲一帯は宮内庁の管理地となっており、京都市南西部から旧山陽道、旧西海道地域の陵墓を管理する宮内庁書陵部桃山陵墓監区事務所がある。
[編集] 概要
- 墳丘は、上円下方墳で、下段の方形の一辺約60メートル、上円の高さ6.3メートル。
- 方形の墓坑を掘って内壁をコンクリートで固め、その中に棺を入れた木槨を納めた。槨内の隙間には石灰を、石蓋をしてコンクリートで固めた。
- 上円下方墳の墳形は天智天皇陵がモデルにされたという。
- 幕末の孝明天皇についで火葬にせず、天武天皇以前の古制に戻した。
- 元宮内省の職員であった上野竹次郎が書いた『山稜』(1929年、増補1925年)による。
[編集] 交通
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