佐藤春夫記念館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
佐藤春夫記念館(さとうはるおきねんかん)は和歌山県新宮市にある文学館。
作家・佐藤春夫の東京旧宅を、彼の故郷である新宮市の熊野速玉大社境内の一角に移築復元し、1989年に記念館として公開した。
移築した建物本体だけでなく、アーチ型の門や塀、石畳のアプローチ、庭、庭に植えられていたマロニエに至るまで、1927年築の東京都文京区関口町にあった瀟洒な旧宅全体を忠実に復元している。設計者は文化学院創設者西村伊作の弟、大石七分。館内には、佐藤春夫自筆の原稿や絵画、愛用品などが展示されている。
目次 |
[編集] 主な展示品
- 佐藤春夫肉声の詩朗読
- 「ためいき」、「秋刀魚の歌」、「少年の日」、「望郷五月歌」
- 小説、随筆、翻訳の初版本
- 佐藤春夫の絵画作品、および愛用の絵の具箱、絵筆
- 谷崎潤一郎と連名の(離婚、結婚)挨拶状
- 八角塔の書斎
- 門弟代表のメッセージ(1965年)
[編集] 建築概要
- 設計― 大石七分
- 竣工― 1927年
- 構造― 木造
- 所在地― 〒647-0003 和歌山県新宮市新宮1番地(熊野速玉大社境内)
[編集] 周辺情報
[編集] 関連項目
- 芦屋市谷崎潤一郎記念館 (姉妹文学館)