熊野速玉大社
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熊野速玉大社 | |
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所在地 | 和歌山県新宮市新宮1 |
主祭神 | 熊野速玉大神 熊野夫須美大神 |
社格等 | 式内社(大)・官幣大社・別表神社 |
創建 | 伝景行天皇58年 |
熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)は、和歌山県新宮市新宮1にある神社。熊野三山の一つ。熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)と熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)を主祭神とする。
目次 |
[編集] 歴史
創建年代は不詳である。
熊野速玉大神は伊邪那岐神とされ、熊野夫須美大神は伊邪那美神とされるが、もともとは近隣の神倉山の磐座に祀られていた神で、いつ頃からか現在地に祀られるようになったといわれる。神倉山にあった元宮に対して現在の社殿を新宮とも呼ぶ。
1971年に近代社格制度のもとで熊野速玉神社として県社に列格し、1915年に官幣大社に昇格した。
1883年(明治16)に打ち上げ花火により社殿が全焼したが、1967年(昭和42)に再建された。
2004年7月1日、「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。
[編集] 祭神
括弧内は本地仏。
- 上四社
- 中四社
- 下四社
[編集] 文化財
[編集] 国宝
- 古神宝類
- 木造熊野速玉大神坐像・木造夫須美神坐像・木造家津御子大神坐像・木造国常立命坐像(2005年国宝指定)
[編集] 重要文化財
- 木造伊邪那岐神坐像
- 木造伊邪那美神坐像
- 木造皇太神坐像
- きゅう漆金銅装神輿(「きゅう」は「かみがしら」に「休」)
- きゅう漆金銅装神幸用船(「きゅう」は「かみがしら」に「休」)
- 太刀 銘正恒(附 糸巻太刀拵)
[編集] 名所・旧跡
- 国指定天然記念物「熊野速玉神社のナギ(梛)」 -- 平重盛手植と伝えられ、高さ20m、幹回り6m。ナギの実を束ねたものやナギの枝が、独特のお守りとして有名。
- 国指定史跡「熊野参詣道 中辺路・大辺路・小辺路・伊勢路・熊野川・七里御浜・花の窟」
- 国指定史跡「熊野三山」
[編集] 交通
[編集] 関連項目
- 紀伊山地の霊場と参詣道
- 日本の世界遺産
- 浮島の森
- 夜行普通列車「はやたま」号
- マーク・クルーン(新宮商工会議所青年部が熊野速玉大社の協力を得て創設した「速玉賞」の第1回の受賞者)
[編集] 外部リンク
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