体育会系
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体育会系(たいいくかいけい)とは日本における男性の気質の一つ。反対語は文化会系。
[編集] 概要
ホモフォビアとミソジニーを基礎にした男性優位主義であることからホモソーシャルの典型とされる。
日本の大学の体育会の部活動で育まれる事が多いため、このように呼ばれる。但しその思潮は日本特有のものではない(ジョックを参照)。
外国のスポーツのクラブ活動が博愛的なフレンドシップを基礎とした横社会を形成するのに対し、日本の部活動は封建的な年功序列の縦社会を形成する。「四年神様、一年奴隷」、あるいは「無理偏に拳骨と書いて兄弟子と読ませる」(相撲部屋)などという形容もされる。これはスポーツが『憂いの取り除く、遊び、戯れ』ということから出発した西洋に対し、明治時代に『富国強兵』の『強兵』を育成するための『国民体育』としてスポーツを受容した日本との違いに原因する。『強兵』が要らなくなった戦後においても、『企業戦士』を育成する形で『国民体育』の価値観は残ったため、『体育会系』という独自の気質が成立した。1960年代の学生運動・大学闘争全盛期には、大学本部の手足となって、“学園生活の正常化”の名の下に左派学生グループと直接衝突する事もあった。
そのため、体育会系の人間関係は軍隊に類似したものと言える。日本の企業は年功序列を基礎としているため、上司・目上の命令には盲目的なまでに忠実に従う体育会系思想保有者は企業の構成員として好まれ、採用されてきた。体育会系でも飲み会などが多いことから、企業の“飲みニケーション”にも通ずる。