保存料
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保存料(ほぞんりょう)とは、食品中にいる細菌の増殖を抑制し、変質、腐敗を防ぐ食品添加物の一種である。
主にサラミやウィンナーなどの食肉製品、菓子類および漬物など様々な加工食品に使われるが、豆腐や精肉などの生鮮食品に使われることはない。
なお保存料を、動物実験で長期にわたり大量摂取させると発癌性などの健康障害が生じるがあると報告されたことがある。
[編集] 主な保存料の種類
- 安息香酸ナトリウム
- ε‐ポリリジン
- しらこたん白抽出物(プロタミン)
- ソルビン酸カリウム
- ソルビン酸ナトリウム
- デヒドロ酢酸ナトリウム
- パラオキシ安息香酸ブチル、イソブチル、エチル、イソプロピル、プロピル
- ツヤプリシン(ヒノキチオール)
[編集] 関連事項
- 2006年6月14日の繊維学会にて、京都大学再生医療科学研究所の玄丞烋助教授(生体材料学)と医療用材料会社「ビーエムジー」(京都市南区)が共同で、デキストランや保存料のポリリジンなどを原料とする新しい医療用接着剤を発表した。接着速度や柔軟性に優れ、生態内の分解速度も速く、毒性や感染症への懸念も低いことなど優れた特性を持つ。臨床試験などで得られる治験データを蓄積し、実用化が待たれる。
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