全日本スポーツカー耐久選手権
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全日本スポーツカー耐久選手権:JAPAN LE MANS CHALLENGE(略称 JLMC)は、2006年より開始された、自動車レースのカテゴリーである。「JAPAN LE MANS CHALLENGE」の名称はル・マン24時間レースを主催するフランス西部自動車クラブ(ACO)と、ルマン・シリーズ:Le Mans Series(略称 LMS)のプロモーターの承認を得て「LE MANS」の名称を冠する事ができるようになったものである。
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[編集] シリーズ発足の経緯
これまで全日本クラスの耐久選手権シリーズは全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権(JSPC)が存在していたが、1992年の消滅以後は開催されていなかった。さらに、全日本GT選手権は2005年からSUPER GTとして国際シリーズ化(全日本選手権から外れる)の道を歩み、スーパー耐久シリーズはJAF及びエントラントの意向から全日本選手権が懸けられていなかったため、フォーミュラーカー以外の全日本選手権が消滅してしまった。
そこで、新たにSERO(Sports Car Endurance Race Operation)が組織され、スポーティング及びテクニカル・レギュレーションをLMSルールを基本(JAFによる「全日本スポーツカー選手権統一規則」に準拠)とすることにより、より参加しやすい(LeMans及びFIA GTシリーズ用に市販されているプロトタイプカーやGTカーによる参加が可能)新たな全日本選手権イベントとして立ち上げられた。全日本選手権が懸けられるのはドライバー、チーム、エンジンチューナーの3種で、レース距離は最短600km、最長24時間(ただし開催初年度の2006年は全レース1000kmで開催)となっている。
将来的にはLMSとのダブルタイトル戦を開催するなど、ル・マン24時間レースを頂点として、ヨーロッパ、アメリカ、日本で世界的なシリーズ戦を展開する構想や、車両レギュレーションが完全なル・マン準拠となる2008年からは、各クラスのシリーズチャンピオンに、無条件で翌年のル・マン24時間レースへの出場権が与えられる 等が予定となっている。
また、同時開催として、クラシックカーレースの「Classic Endurance Racing Japan」、スーパースポーツカーレースの「Sport Car Circuit Challenge」が行われている。
[編集] 参加車両のカテゴリー
LMSレギュレーション(ル・マン24時間レースやLMES、ALMS、FIA-GTで使用)に準拠した車両(LMP-1,LMP-2,LMGT-1,LMGT-2)による参加が可能である。
なお2006年・2007年の2年間は暫定措置として、ル・マン規定に適合しない車両であっても主催者の特認を得ることでレース参戦が可能となっており、実際にGC-21やRSといった車両が参加している。
[編集] スケジュール
[編集] 2007年
開催日 | 開催サーキット | |
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第1戦 | 5月12日~13日 | スポーツランドSUGO |
第2戦 | 6月2日~3日 | 富士スピードウェイ |
第3戦 | 7月21日~22日 | ツインリンクもてぎ |
第4戦 | 10月27日~28日 | 岡山国際サーキット |
[編集] 2006年
開催日 | 開催サーキット | |
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第1戦 | 5月13日~14日 | スポーツランドSUGO |
第2戦 | 7月1日~2日 | ツインリンクもてぎ |
第3戦 | 10月28日~29日 | 岡山国際サーキット |