前田利昌 (大聖寺新田)
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前田利昌（まえだとしまさ、1684年12月21日（貞享元年11月15日） - 1709年3月28日（宝永6年2月18日））は、江戸時代の大名。大聖寺新田藩の藩主。
大聖寺藩の2代藩主前田利明の子として生まれる。元禄5年（1692年）、3代藩主である兄利直から1万石を分知され大聖寺新田藩を立藩。藩主となる。同藩は領地を持たず、大聖寺藩の収入分から1万石分を与えられただけで、独自の藩庁などの行政機関は持っていなかった。
宝永6年（1709年）1月15日、東叡山寛永寺で行われた5代将軍綱吉の葬儀に際し、中宮使饗応役を命じられる。同役は以前から仲が悪かった大和国柳本藩藩主の織田秀親であった。2月16日、利昌は寛永寺吉祥院の宿坊で織田秀親を刺殺した。利昌は山城国淀藩主石川義孝に預けられ、同月18日に切腹となる。凶行前日、利昌は家臣の木村九左衛門に元禄赤穂事件について感想を求め、木村は「内匠頭は斬らずに刺せば本懐を遂げられた」と返答したという。
大聖寺新田藩は廃藩となり、幕府に収公されたが、大聖寺藩にすぐに返還された。
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