加古里子
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加古 里子(かこ さとし、男性、1926年 -)は、日本の絵本作家、児童文学者である。本名は、中島 哲(なかじま さとし)。かこさとし名義でも活動している。
現在の福井県越前市に生まれ、8歳より東京都板橋区に育つ。東京大学工学部応用工学科に学び、卒業後は昭和電工に入社、研究所勤務を続けるかたわら、川崎市などでセツルメント活動や、児童向け人形劇、紙芝居などの活動を行う。
最初に手がけた絵本は、ダムがどのように人々の生活に役立っているかを示した『だむのおじさんたち』(1959年)。1973年、47歳で昭和電工を退社した後はフリーで多作な活動を続けている。
『だるまちゃんとてんぐちゃん』(1967年)に代表される「だるまちゃん」シリーズなどのユーモラスな絵本から、『かわ』(1966年)、『たいふう』(1967年)などのいわゆる科学絵本に至るまで、幅広い作風を誇る。
『たなばた』における中部地方の伝統行事の描写や、「だるまちゃん」シリーズにおける子供の遊びの紹介など、だんだんと失われていく昔ながらの日本の文化を描き留めた作品が多い。また『とこちゃんはどこ』は『ウォーリーをさがせ!』のはるか先駆を成す作品である。
絵本以外の著書としては、絵本制作の方法論などを解説した『加古里子 絵本への道』(1999年)などがある。
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