十三本木峠
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十三本木峠(じゅうさんぼんぎとうげ)とは、岩手県一戸町南部にある峠のこと。奥中山峠(おくなかやまとうげ)とも呼ぶ。
国道4号(陸羽街道)やいわて銀河鉄道線(かつては東北本線の一部)が通っており、古くから幹線級の道路や鉄道が通っている交通の要衝である。なお、国道4号においては標高の最高地点である。
意外と知られていないが、北東北では有数の鉄道の難所であり秋口になると落ち葉のために寝台特急列車や貨物列車が上りきれなくなることがある。
また、SLブームが始まった頃の1960年代には、D51やC61、C60などの蒸気機関車が重連、三重連などで旅客列車や長編成の貨物列車を牽引して、この峠を越える雄姿が、電化完成の1968年までの間、全国の鉄道ファンの注目を集めた。