南海トラフ
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南海トラフ(なんかい - )は、四国の南の海底にある水深4,000m級の深い溝(トラフ)のこと。非常に活発で大規模な活断層である。
プレートテクトニクスでは、北西に進んできたフィリピン海プレートが、ユーラシアプレートの一部である西南日本と衝突してその下にもぐりこんでいる場所に相当する。駿河湾の富士川河口付近を基点として、御前崎沖まで南下しその後南西に向きを変え潮岬沖、室戸岬沖を通って九州沖に達する。その先は琉球海溝(南西諸島・沖縄の東を南北に走る)に繋がる。
南海トラフは、二つのプレートが衝突して海洋プレートが沈み込んでいるため、非常に活発で大規模な活断層である。南海トラフの各所では、東海地震、東南海地震、南海地震などのマグニチュード(M)8クラスの巨大地震が約百年ごとに発生している。最近では紀伊半島南東沖を震源とする東南海地震(1944年 M7.9)、同じく紀伊半島南方沖の南海地震(1946年 M8.0)など大きな被害が出た地震の原因となっている。なおこの二つの地震の震源地に隣接する静岡県南方は1854年12月23日の安政東海地震以来150年以上経過しており、次の東海地震の発生が懸念され種々の対策が検討されている。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- 平朝彦 『日本列島の誕生』 岩波書店〈岩波新書〉、1990、ISBN 4-00-430148-3。
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