吉見義明
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吉見 義明 (よしみ よしあき、昭和21年(1946年) - )は、山口県出身の歴史学者、専攻は日本近現代史。中央大学商学部教授。日本の戦争責任資料センター代表。
日本の戦争責任問題、戦時下の民衆社会やその戦争体験受容の歴史などを研究対象としており、特に従軍慰安婦や、日本軍による毒ガス戦などの研究で知られる。
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略歴
- 1970年 東京大学文学部卒業
- 1972年 同大学院人文科学研究科国史学専攻修士課程修了
- 1973年 同博士課程中退
- 1973年 東京大学文学部助手
- 1976年 中央大学商学部専任講師
- 1977年 同助教授
- 1988年 同教授
著作
単著
- 『新しい世界史(7) 草の根のファシズム』(東京大学出版会, 1987年)
- 『従軍慰安婦資料集』(大月書店, 1992年):資料と共に初めての慰安婦の実態研究書
- 『従軍慰安婦』(岩波書店[岩波新書], 1995年)
- 『毒ガス戦と日本軍』(岩波書店, 2004年)
共著
- (新美彰)『フィリピン戦逃避行――証言昭和史の断面』(岩波書店[岩波ブックレット], 1993年)
- (伊香俊哉)『七三一部隊と天皇・陸軍中央』(岩波書店[岩波ブックレット], 1995年)
- (笠原十九司,吉田裕)『現代歴史学と南京事件』(柏書房, 2006年)
共編著
- (林博史)『共同研究 日本軍慰安婦』(大月書店, 1995年)
- (川田文子)『「従軍慰安婦」をめぐる30のウソと真実』(大月書店, 1997年)
編纂史料
- 『資料日本現代史(4)翼賛選挙1』(大月書店, 1981年)
- 『資料日本現代史(5)翼賛選挙2』(大月書店, 1981年)
- 『資料日本現代史(10)日中戦争期の国民動員1』(大月書店, 1984年)
- 『資料日本現代史(11)日中戦争期の国民動員2』(大月書店, 1984年)
- 『十五年戦争極秘資料集 第18集 毒ガス戦関係資料』(不二出版, 1989年)
- 『従軍慰安婦資料集』(大月書店, 1992年)
- 『十五年戦争極秘資料集 補巻2 毒ガス戦関係資料2』(不二出版, 1997年)