東京大学出版会
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財団法人東京大学出版会(ざいだんほうじんとうきょうだいがくしゅっぱんかい、英称:University of Tokyo Press)は、東京大学の出版部にあたる財団法人。東京大学総長を会長とし、東京大学の活動に対応した書籍を中心に出版を行う。
[編集] 概要
- 1951年3月に、当時の総長・南原繁の発案によって、日本の国立大学で最初の大学出版部として設立された。「学問の普及、学術の振興」を目的に掲げ、大学の研究成果に基づく学術書、学内向けの教科書・教材、東京大学史料編纂所編纂の『大日本史料』等の史料集、一般向けの教養書を主として、年間百数十点を刊行している。東京大学教養学部の「基礎演習」のテキストとしても使用している『知の技法』はベストセラーとなった。
- 1958年以来「学術書刊行基金」を設置し、若手研究者による研究成果の刊行に対し助成を行っている。
- 理事を学部や研究所から迎えるなど東京大学本体との関係は深いが、一応は独立した組織となっている。
- 月一回『UP』というタイトルのPR誌を発行している。
- 1991年から95年まで養老孟司氏(東京大学名誉教授、日本ニュース時事能力検定協会名誉会長)が理事長を務めた。