和田竜二
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和田 竜二(わだ りゅうじ、1977年6月23日 - )は日本中央競馬会 (JRA) の騎手。滋賀県生まれ。栗東・岩元市三厩舎所属。兄の和田裕一はGI3勝を挙げたデュランダルの担当厩務員である。
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[編集] 来歴
1996年3月2日阪神競馬第2競走でテイエムカミカゼに騎乗してデビュー、12頭立ての7着だった。2週間後の3月16日、阪神競馬第1競走でエスティートップに騎乗し初勝利を挙げた。同年の12月にステイヤーズステークスをサージュウェルズで制し、福永祐一などがいた競馬学校花の12期生の中では最初に重賞を制覇するなどデビュー年は33勝を挙げた。
1999年の皐月賞で5番人気のテイエムオペラオーに騎乗し勝利。これがGI初制覇となった。テイエムオペラオーの主戦騎手として、2000年に京都記念→阪神大賞典→天皇賞(春)→宝塚記念→京都大賞典→天皇賞(秋)→ジャパンカップ→有馬記念、と見事に重賞を8連勝して前人未到の古馬GIグランドスラムという大記録を達成するなど大活躍し、同馬で通算GI7勝と抜群の相性を誇った。この時期の勝利騎手インタビューでは、大声で「シャー」などと声を発する等のパフォーマンスで一躍有名人となった。有馬記念を勝ったときはアントニオ猪木の決め台詞である「1、2、3、ダー!!」で締めた。
テイエムオペラオーの引退式では「オペラオーにはたくさんの物を貰ったが、あの馬には何も返せなかった。これからは一流の騎手になって、オペラオーに認められるようになりたい。」と話し、更なる上昇を愛馬に誓った。
テイエムオペラオー引退後も毎年30勝以上をコンスタントに稼いでいる。2005年には自身初の年間50勝越えも達成し、現在では関西リーディングの上位にも名を連ねるほどの成績を挙げている。関西ローカルで騎乗することも多く、人気のない馬で勝つなど穴を空けることもしばしば。2006年8月19日にはJRA通算400勝を達成している。
2005年にはビッグゴールドやボーンキングといった高齢馬を重賞で好走させて復活させたり、クーリンガーにJRA重賞を勝利させた。2006年には夏の小倉リーディングを獲得した。
競馬雑誌週刊Gallopの騎手デジカメ日記のコーナーの担当の1人として、エッセイ記事を執筆している。
非常に明るい性格で有名であり、ファンサービスの旺盛さもあって、ファンは非常に多い。また、コスプレが好きなようで、イベントで女性もののかつらを付けて登場したり、着ぐるみを着て登場したり何かと笑いを取ろうとすることが多い。特に京都競馬場で年二回行われる「騎手とファンとの集い」での必ず何かしらのコスプレをした姿で登場する光景はこのイベントの風物詩となっている。また猪木信者でも有名で、1・2・3・ダァ~!等を披露した。
[編集] 成績
[編集] GI競走勝利一覧及び当該競走における騎乗馬(年度別)
- 1999年
- 皐月賞 - テイエムオペラオー
- 2000年
- 天皇賞(春) - テイエムオペラオー
- 宝塚記念 - テイエムオペラオー
- 天皇賞(秋) - テイエムオペラオー
- ジャパンカップ - テイエムオペラオー
- 有馬記念 - テイエムオペラオー
- 2001年
- 天皇賞(春) - テイエムオペラオー
以上JRA・GI7勝
[編集] 通算成績
- JRA425勝、重賞23勝(2006年終了時点)
[編集] 表彰歴
- JRAフェアプレー賞 - 1998年、2004年