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この項目では高知県にある
町について説明しています。高知県にある
市については
土佐市をご覧ください。
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土佐町(とさちょう)は、高知県にある町である。
[編集] 概要
[編集] 地理
- 土佐町は四国の中央部に位置する山に囲まれた所で吉野川の源流域にあたり、面積の85%が山林。標高300~500m、土佐町で最も高い山の稲叢山は1,506m。平均年間降水量は2,500mmで四国の水がめと言われる早明浦ダムがある。
[編集] 歴史
- 昭和30年に地蔵寺村、森村、田井村が合併し土佐村となる。昭和36年に大河内地区などが土佐村に編入合併する。昭和45年に町制施行され土佐町となる。平成15年に隣接する本山町、大川村との法定合併協議会設置の是非を問う住民投票が行われ否決となる。
[編集] 行政
- 町長 西村卓士 2003年4月30日就任 1期目
- 議会 議員定数14人
[編集] 姉妹都市
[編集] 産業
[編集] 農業・畜産・酪農
- 標高差のある地形や昼夜の寒暖差を生かした農業が行われている。棚田があり米が主要生産物で畜産、酪農、野菜と続く。特に地蔵寺川南岸の肥沃な土地にある棚田では良質な米がとれる。ISO14001の認証を取得した農家などが化学肥料の使用をひかえ、土佐町の堆肥センターで作られた肥料を使い、減農薬による米作りや園芸野菜作りを行い、土佐れいほく農業協同組合を中心に「れいほく八菜」のブランド化にも取り組んでいる。畜産業では和牛の土佐褐毛和種の産地で土佐赤牛や嶺北ビーフとして流通している。酪農も行われていて、れいほく高原牛乳として出荷されている。これらの畜産業から出る廃棄物などを堆肥センターで処理し、肥料として利用し環境保全型農業に取り組んでいる。
[編集] 林業
- 昔から林業が盛んで「れいほく材」の産地であり、江戸時代には土佐藩の財源として厳しい山林制度がしかれ管理の行き届いた山が多くあった。土佐町の林野面積は18,117ヘクタールで、そのうち82%が杉・桧の人工林。土佐町を含む嶺北地域で育った杉は中心部が赤色を帯びるのが特色で「赤身杉」、「土佐の赤杉」として知られる。
[編集] 名所・観光スポット・祭事・催事
[編集] 名所
- 早明浦ダム(桜)
- 稲叢山(アケボノツツジ)
- 瀬戸川渓谷・アメガエリの滝
- 乳イチョウ(国指定天然記念物)
[編集] 観光スポット
- さめうら荘
- 道の駅土佐さめうら
- 湖畔りんご園(8月中旬~11月)
- 森岡りんご園(8月中旬~11月)
- ミシマファーム ぶどう園 (8~9月)
- 桂月館 酒蔵文学館 (土佐酒造株式会社内)
[編集] 祭事
- 宮古野虫送り(6月20日)
- 南川百万遍(7月土用の入り後の最初の日曜日)
- 中島観音堂夏の大祭(7月最終土曜日)
[編集] 催事
- やまびこカーニバル(8月第1土日)
- 湖畔マラソン大会(11月第2日曜日)
[編集] 交通
[編集] 空港
[編集] 鉄道
- なし
- 最寄り鉄道駅は大杉駅。岡山から大杉駅まで約2時間。高松から大杉駅まで約1時間30分。土佐町中心部から大杉駅まではバスで25分。
[編集] 道路
[編集] バス
- 高知県交通株式会社が高知市から土佐町田井までを1時間40分で結ぶルートを運行。
- 有限会社嶺北観光自動車が嶺北地域内(土佐町、本山町、大豊町、大川村、いの町本川地区)のルートを運行。
[編集] 郵便番号
郵便番号は以下の通りとなっている。
- 森郵便局:781-34xx、781-33xx、781-35xx、781-37xx
[編集] 関連項目
- 土佐産商(町が97%出資の三セク) 高知県産材を使用した木造住宅建築や集合住宅のリフォームを行う会社。