地下放送
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地下放送(ちかほうそう)とは、身元を隠したプロパガンダ目的のラジオ放送。敵国に対する宣伝放送や、言論の自由のない国に対する反政府放送などがある。
[編集] 地下放送の例
- 韓国語・朝鮮語
- 中国語
- 日本語
- 新国民放送局。アメリカ政府の戦略諜報局(OSS)が、日本のレジスタンス組織を偽装して実施。1945年4月23日に放送を開始し、同年8月13日に終了。VOAサイパン中継局の中波送信施設を利用(100kW送信機を50kWで使用)。放送開始当初の周波数は870kHzであったが、妨害電波を避けるために変動した可能性がある(同じ送信施設を利用していたVOAの日本語放送の場合、米軍が日本上空で散布した伝単(ビラ)に、850~1100kcの範囲で変動するかもしれないと記載されていた)。
- 自由日本放送。1230kHzと11900kHz、出力50kWで運用。日本共産党所感派が北京に設置。運営者は徳田球一、野坂参三、伊藤律などレッドパージを受けた幹部。1952年5月1日(メーデー)放送開始。1955年末、「役目を終えましたので放送を終了します」のアナウンスで停波。
- しおかぜ。9645kHzと9950kHzで運用。特定失踪者問題調査会が運営、VTコミュニケーションズに委託。詳しくはリンク先を参照。2007年3月からNHKワールド・ラジオ日本の設備を時間外に使用、事実上、日本政府の関与する宣伝放送局となる。