城伯
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城伯(じょうはく、独:burggraf)とは、神聖ローマ帝国における爵位のひとつ。都市伯とも。
[編集] 概要
フランク王国崩壊後の神聖ローマ帝国において、城塞(burg)の司令官を意味する城伯の公職は有名無実化し、その称号のみが帝国の封建諸侯によって世襲され、王室に準ずる地位を表わした。プロイセン王室(ホーエンツォレルン家)はその官職が形骸化し、ブランデンブルク辺境伯に封じられたのちも、ニュルンベルク城伯の称号を保持し続けた。低地地方であるポーランド・リトアニア連合では城伯は子爵に相当する爵位であり、元老院議員に列せられた。