多選
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多選(たせん)とは、同じ人が長く首長に当選または選ばれる事。主に地方自治体の都道府県知事選挙、ならびに市区町村長選挙で使われる。
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[編集] 概説
日本の地方自治体では首長は住民による直接選挙によって選ばれるため、権限が大きい。そのため同じ人が永年に首長の座に就くと、地方政治の衰退・停滞・腐敗・硬直、投票率低下につながるので、しばしば批判の的になる。
過去に国会で多選制限の法案が何度か提出されたが、何れも廃案となっている。そこで最近、都道府県や市区町村単位で知事、市区町村長の多選自粛条例が制定されてきている。多選禁止とすると、日本国憲法で保障されている職業選択の自由、および思想・信条の自由に抵触するためである。主な内容は、3期連続の立候補は自粛といった内容である。
[編集] 地方自治体における最多多選者
[編集] 都道府県
[編集] 市
[編集] 町村
[編集] 多選自粛条例を制定している地方自治体
[編集] 都道府県
- 埼玉県(2004年8月制定、現職知事のみ対象)
[編集] 市区町村
- 杉並区(2003年3月制定)
- 川崎市(2003年7月制定、制定時の市長のみ対象)
- 中津市(2003年12月制定)
- 旧・城山町(現・相模原市の一部)(2003年12月から相模原市編入の2007年3月まで制定していた)