大学セミナー・ハウス
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大学セミナーハウス(だいがくせみなーはうす、Inter-University Seminar House)は、大学紛争の激しかった1960年代、国際基督教大学の職員だった飯田宗一郎が、東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学、一橋大学、津田塾大学など都内の主要大学の学長を説いて、大学連合組織の共同運営という形で創設した、大学の壁を越えた大学共同セミナーハウス。 正式名称は、財団法人セミナーハウスである。 当時の各大学の学長・総長の名前は、セミナー・ハウス内の施設・地名にその名前を残している。「セミナーハウス」という言葉は、飯田の造語である。八王子市下柚木に1965年に開館した。
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[編集] 施設
セミナー・ハウスの施設の設計は、当時早稲田大学教授の吉阪隆正+U研究室が担当、施工は清水建設である。施設の拡張にともない、何期にも分けて設計が行われている。開館20周年記念館の設計は、吉阪隆正が他界していたためU研究室のみでおこなった。最近の留学生会館とさくら館は他の設計者が担当している。
地面に、三角形の楔を打ち込んだような一種、異様な本館は、TVの特撮番組「ウルトラセブン」で、科学特捜隊の本館の建物に模して、ここでも度々ロケが行われた。
[編集] 運営
会員大学、短期大学が運営資金を寄託し、財団法人大学セミナー・ハウスが運営している。会員校の枠を超えて、全国の大学生、短期大学生の参加できる大学共同セミナーの開催がその活動の中心になっている。運営委員は、会員大学の教員からなる。その中から選ばれて、その年の共同セミナーを企画運営する担当委員が選ばれる。
第1回の共同セミナーの運営委員は、当時、東京工業大学の教授だった永井道雄である。この近年は、ここの共同セミナー育ちでもある、作家の篠田節子も運営委員に参加している。現在の理事長は桜美林大学理事長・学長である佐藤東洋士で、館長は元都立大学総長、大学評価・学位授与機構教授である荻上紘一。
またここに縁のある教員、職員、元学生による定期的な寄付により、この施設の運営を支援する活動を「千人会」という。
[編集] 備考
最近は施設名として八王子セミナーハウスの名前を使用している。
[編集] 外部リンク
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