大理
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大理(Dali)(だいり)は、中国雲南省北西部の都市である。
[編集] 概要
大理(Dali)(だいり)は、中国雲南省北西部の都市である。現地語で「ダーリー」となる。 洱海の西岸、蒼山連峰東麓の間の平野に位置する白族(ぺーぞく)の町。雲南とチベット・ミャンマーとの交通の要衝であり、この地域の経済の中心地でもある。町は城壁に囲まれ南北にそれぞれ城門がある。
毎年3月に、付近の住民が集まる交易場であったので、「三月街」の異名を持つ。
また、大理石の産地としても名高い。(大理石の語源となる)
[編集] 歴史
前漢代には、西南夷の地域であり、葉楡県が置かれた。 唐代では南詔国、宋代には大理国の都となった。モンゴル帝国のクビライは大理国を征服すると、その領土を庶子フゲチに与え、以後フゲチを祖とする雲南王国(後に梁王国)の一部となった。1390年に梁王国を滅ぼした明朝は、この地を併合して省制を施行し、以後中国に組み込まれることとなった。また、かつての大理には回民(イスラム教徒)も多く、19世紀後半の対清反乱の結果成立した杜文秀によるイスラーム政権の中心地となったこともある。
[編集] 交通
昆明は南に400km。バス、鉄道が通っている。 大理から北に170kmほど行くと麗江がある。